京成関屋駅と牛田駅は、わずか50メートルの距離にありながらも改札を出て乗り換えが必要なユニークな関係です。
「なぜ改札を出ないと乗り換えできないの?」と思われる方も多いでしょう。
また、この周辺の再開発の予定や現状も気になるところです。
本記事では、京成関屋駅から牛田駅へのわかりやすい乗り換え方法を写真付きで解説しつつ、駅周辺の施設や再開発の動きについても詳しくご紹介します。
記事のポイント
・京成関屋駅から牛田駅へ乗り換える方法
・近いのに駅名が違う理由や駅名の由来
・京成関屋駅周辺の再開発情報
・牛田駅近くにある「低すぎるガード」
京成関屋駅から牛田駅はなぜ徒歩で乗り換える必要があるのか?駅周辺の再開発の予定と
- 京成関屋駅と牛田駅の乗り換え方法とは
- 京成関屋駅と牛田駅は徒歩何分?
- 京成関屋駅と牛田駅が異なる駅名の理由
- 京成関屋駅の読み方と乗降客数
- 牛田駅の読み方と乗降客数
- 京成関屋駅や駅前の再開発予定は?
京成関屋駅と牛田駅の乗り換え方法とは
京成電鉄の京成関屋駅と東武鉄道の牛田駅は、一本の道路を挟んで向かい合っています。
両駅は非常に近接しており、京成関屋駅の改札を出ると、すぐに牛田駅を目にすることができます。
乗り換えは改札外となるため、別途乗車券が必要となりますが、ICカードを利用すれば円滑に乗り換えることができます。
なお、両駅間では連絡運輸が実施されています。
駅周辺の施設としては、ATMや飲食店が設置されており、乗り換え利用者にとっては便利です。
以前は駅前に「ファミリーマート牛田関屋駅前店」というコンビニエンスストアがありましたが、残念ながら2024年3月末に閉店してしまいました。
京成関屋駅と牛田駅は徒歩何分?
京成関屋駅から牛田駅までの距離は、改札から改札まで約50メートルという驚くほど近い距離です。
徒歩での所要時間は1分もかからない位置関係で、別名の乗換駅としては都内でも最短クラスと言われています。
両駅をつなぐ通路には屋根がないため、雨天時は傘が必要です。
乗り換え駅としての機能性は、同じ駅名の乗換駅と比べても実際の移動距離はさほど変わりません。
京成関屋駅と牛田駅が異なる駅名の理由
牛田駅と京成関屋駅の駅名が異なるのは、主に運営する鉄道会社の違いに由来しています。
牛田駅は東武鉄道が、京成関屋駅は京成電鉄が運営しており、両駅は徒歩1分もかからない近距離にあります。
しかし、それぞれ異なる会社が設置したため、別々の名称になっています。
同様の例として、墨田区の曳舟駅では、東武線が「曳舟駅」、京成線が「京成曳舟駅」と名称を使い分けています。
しかし、なぜ牛田駅と京成関屋駅も同じように「京成牛田駅」や「牛田関屋駅」に統一されなかったのでしょうか。
調べてみると、牛田駅の名前は、かつてこの地域が「牛田村」と呼ばれ、近くに農業用水路「牛田圦(うしだいり)」があったことに由来しています。
一方で、京成関屋駅の「関屋」という名称は、隅田川の近くにあった景勝地「隅田川関屋の里」にちなんでいるとされています。
京成関屋駅の方がやや隅田川に近いという立地から、「関屋」の名前が京成関屋駅に採用されたのでしょうか。
こうした駅名の違いには、鉄道会社間の競争が影響したとも言われています。
現在、両駅は相互乗り換えが可能ですが、駅名の統一については賛否が分かれるでしょう。
京成関屋駅の読み方と乗降客数
京成関屋駅の読み方は「けいせいせきや」です。
しかし、なぜ「関屋駅」ではなく「京成関屋駅」という名称なのでしょうか?
これにはいくつかの理由が考えられます。
まず、「京成」は京成電鉄の路線であることを示すために付けられていると考えられます。
京成電鉄は他社路線との区別や自社ブランドの強調のために、「京成」の名称を駅名に付ける傾向があります。
たとえば、「京成高砂駅」も他に「高砂駅」がないにもかかわらず「京成」を冠しています。
また、京成関屋駅は東武鉄道伊勢崎線(現在の東武スカイツリーライン)の牛田駅と隣接しており、両駅は道路を挟んで向かい合っています。
これにより、両駅を明確に区別するために「京成」を付けていると考えられます。
もし「関屋駅」とだけ呼ばれていたら、どちらの会社の駅かがわかりにくくなる可能性があるからです。
なお、2023年度のデータによると、京成関屋駅の1日平均乗降人員は23,003人で、京成線全69駅中19位の利用状況となっています。
各駅停車の駅にも関わらず、駅の利用者が多いため、わかりやすい駅名が必要とされていたのかもしれません。
牛田駅の読み方と乗降客数
東武鉄道の牛田駅は(うしだ)と読みます。
駅名の由来は昔【牛田圦 うしだいり】と呼ばれた農業用水路が近くにあったことだとされています
こちらも各駅停車の駅ですが、ターミナル駅である北千住駅の次の駅であることや京成線への乗り換え駅でもあることから利用者の多い駅です。
2023年度の1日平均乗降客数は20,499人にのぼります。
また、牛田駅の開設は昭和7年9月1日で、長い歴史を持つ駅です。
京成関屋駅や駅前の再開発予定は?
京成関屋駅やその周辺では、現時点で大規模な再開発計画は見られません。
以前、駅前には「ファミリーマート牛田関屋駅前店」があり、東武線の牛田駅と京成線の関屋駅の名を組み合わせたユニークな名称で地域の人々に親しまれていましたが、2024年3月末に閉店してしまいました。
現在、その場所は工事中でテントで覆われています。
駅前の工事の様子から大規模な再開発を想像しがちですが、そうした計画は今のところないようです。
また、駅前の立ち食いそば屋「冨士三屋」の跡地には、現在「雑賀屋」が営業中で、地元の人や駅利用者に愛される人気店としてメディアにもたびたび登場しています。
一方で、隅田川沿いの千住大川端地区では再開発が進行中であり、今後の周辺エリアの変化が注目されています。
千住大川端地区の再開発については次の章で詳しく説明します。
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京成関屋駅から牛田駅の乗り換え方法と再開発情報を写真で解説
- 写真で解説!京成関屋駅から牛田駅への乗り換え方法
- 京成関屋駅周辺の再開発プロジェクト
- 再開発中のエリアにあったアメージングスクエアとは?
- 再開発計画の完成予定
- 低すぎると話題の牛田駅周辺のガードとは
写真で解説!京成関屋駅から牛田駅への乗り換え方法
京成関屋駅から牛田駅までは距離で約50mです。
改札を出ると牛田駅が見えるので、下の写真のルートで進めば迷うことなく乗り換えが可能です。
1:改札を出たら右へ進む
京成関屋駅の改札を出たら、右方向へ進みます。
すぐに、牛田駅への案内表示が柱に貼ってありますので、それを目印にしましょう。
2:目印の店舗とATM
少し進むと、左手に立ち食いそばの「雑賀屋」という店舗、右手にはみずほ銀行のATMが見えてきます。
ここを通過してさらに直進します。
3:道路を渡る
そのまま真っすぐ進むと道路に出ますので、ここを渡りましょう。
渡り終えると、東武鉄道牛田駅の改札口です。
牛田駅前にはマクドナルドや松屋といった店舗があり、ちょっとした休憩や食事にも便利です。
京成関屋駅周辺の再開発プロジェクト
京成関屋駅周辺の千住大川端地区では、再開発プロジェクトが進行しています。
このエリアは隅田川と墨堤通りに囲まれ、以前はアミューズメント施設「アメージングスクエア」がありました。
現在はその跡地を含めた約4.3ヘクタールの土地に住宅や商業施設、子育て支援施設などが整備される計画です。
再開発の第1期では29階建てと34階建てのタワーマンション、10階建ての高齢者向け住宅が予定されています。
さらに、川沿いのスーパー堤防整備や公園、オープンスペースも含まれ、多世代が快適に暮らせる都市空間が目指した再開発が進められているとのことです。
詳細を知りたい方は以下の足立区の資料をご確認ください。
千住大川端地区 地区まちづくり計画:足立区
https://www.gikai-adachi.jp/voices/GikaiDoc/attach/Nittei/Nt5123_20231017houkoku04.pdf
再開発中のエリアにあったアメージングスクエアとは?
「アメージングスクエア」は、かつて千住大川端地区にあったアミューズメント施設で、釣り堀やゴーカート場、スケートボードパークなど多彩なアクティビティが楽しめるスポットでした。
1990年代には地域の人気施設として、多くの家族連れや若者に親しまれていましたが、2000年に閉園。
その後はスケートパークやフットサル場として一部活用されていました。
再開発に伴い、跡地には住宅や商業施設が建設される予定です。
再開発計画の完成予定
千住大川端地区の再開発計画は、まず2023年6月に旧アミューズメント施設「アメージングスクエア」の解体が開始されました。
この解体工事は2026年3月に解体が完了する予定とのことです。
その後、第1期工事が2025年に着工され、2027年末に完成を目指しているとの情報がありました。
さらに、第2期工事は2032年末の完了を目標として進められ、最終的に約2,100戸の住宅と商業施設、子育て支援施設が整備される予定です。
こうして、千住大川端地区だけでなく京成関屋駅や牛田駅など地域全体の利便性と居住環境が大きく向上する見込みです。
低すぎると話題の牛田駅周辺のガードとは
牛田駅周辺には、桁下の高さが1.7メートルと非常に低いガードが存在し、YouTubeなどで話題となっています。
このガードは車1台分の幅しかなく、通行時に車高が低い車でも慎重に進まなければなりません。
この低いガードができた背景には、もともと水路だった場所を道路に転用した名残があると考えられています。
歴史的な経緯が感じられるこのガードは、テレビドラマ「金八先生」ロケ地にも利用され、地元での特徴的なスポットとなっています。
京成関屋駅と牛田駅の乗り換え方法や再開発情報のまとめ
以下、記事の内容をまとめます。
まとめ
- 京成関屋駅と牛田駅は道路を挟んで隣接しており、徒歩1分以内で乗り換えが可能
- 両駅間の乗り換えにはICカードが使えるが、改札を出るため別途乗車券が必要
- 駅周辺にはATMや飲食店があり、乗り換え利用者にとって便利な環境
- かつて駅前には「ファミリーマート牛田関屋駅前店」があったが、2024年3月末に閉店
- 牛田駅の名前は、かつての農業用水路「牛田圦」に由来
- 京成関屋駅の「関屋」は隅田川付近の景勝地「関屋の里」にちなんでいる
- 京成関屋駅の名称に「京成」が付いているのは、京成電鉄の路線であることを示すため
- 京成関屋駅の2023年度1日平均乗降客数は23,003人で、京成線全体で19位
- 千住大川端地区では再開発が進行中で、タワーマンションや高齢者向け住宅の建設が予定されている
- 牛田駅周辺には高さ1.7メートルの低いガードがあり、YouTubeなどで話題