赤坂・日枝神社「山王祭」は、神田祭・深川祭と並ぶ江戸三大祭の筆頭として、さらに祇園祭・天神祭と共に日本三大祭に数えられる歴史ある盛大なお祭りです。
2025年は6月7日から17日までの11日間開催されますが、蔭祭の年にあたるため神幸祭は実施されません。
しかし稚児行列や納涼大会(盆踊り)、山王嘉祥祭など魅力的な催しが多数予定されており、都心で江戸の伝統文化を体験できる貴重な機会となっています。
本記事では山王祭2025年の開催日程、アクセス方法、屋台情報、見どころを詳しく解説します。
記事のポイント
- 日枝神社「山王祭」2025年(令和7年)の開催日程
- 赤坂・日枝神社の歴史と山王祭の見どころ
- 山王音頭と民踊大会(納涼大会 盆踊り)の開催日時
- 日枝神社の最寄り駅とアクセス方法
日枝神社「山王祭」2025開催日はいつ?時間やアクセス方法を解説|江戸三大祭りの歴史や見どころ
- 江戸三大祭り「山王祭」とは?祭りの見どころ
- 山王日枝神社の歴史
- 日枝神社「山王祭」2025年の開催日時
- 日枝神社の場所と最寄り駅
- 日枝神社「山王祭」の屋台出店情報
江戸三大祭り「山王祭」とは?祭りの見どころ
日枝神社「山王祭」は、神田明神の神田祭、富岡八幡宮の深川八幡祭りと並んで江戸三大祭の筆頭とされる由緒正しいお祭りです。
さらに京都の祇園祭、大阪の天神祭と共に日本三大祭にも名を連ねており、その歴史と格式の高さを物語っています。
江戸時代には、3代将軍徳川家光の時代から江戸城内に御神輿が入ることを許された「天下祭」「御用祭」として、歴代の将軍がご覧になった特別な祭りでした。

日枝神社:山王鳥居
毎年6月の11日間にわたって20以上の祭典が催される大規模なお祭りで、東京のど真ん中で江戸時代の雰囲気を味わうことができる貴重な機会となっています。
特に本祭の年には、総勢500人による絢爛豪華な祭礼行列が永田町、皇居、東京駅周辺、霞が関、銀座などの都心部を練り歩く神幸祭が圧巻の見どころとなります。
また、子供たちによる色とりどりの稚児行列や伝統的な神楽囃子など、世代を超えて楽しめる多彩な催しが魅力です。

日枝神社:年間行事の案内板
皇城の鎮【日枝神社】
【所在地】
- 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-10-5
【時間】
- 開門時間:午前6時〜午後5時
- 授与所・朱印所:午前8時〜午後4時
- 祈祷受付・宝物殿:午前9時〜午後4時
【公式サイト】
山王日枝神社の歴史
日枝神社の創建は鎌倉時代初期まで遡り、武蔵野地域を開拓した江戸氏が山王宮を祀ったことが始まりとされています。
文明年間には太田道灌が江戸城内に川越から山王社を勧請し、現在の日枝神社の基礎を築きました。
1590年(天正18年)、徳川家康が江戸城を居城とした際には「徳川家の守り神」「江戸の産神」として篤く崇敬されるようになりました。
その後、江戸城の拡張に伴い麹町隼町に遷座し、万治2年に現在の永田町の地に移転しています。
江戸城が皇居となった現在では「皇城の鎮」すなわち皇居の守り神として重んじられ、全国から多くの参拝者が訪れています。

日枝神社:由緒板
日枝神社「山王祭」2025年の開催日時
2025年(令和7年)の山王祭は6月7日(土)から6月17日(火)までの11日間にわたって開催されます。
ただし、今年(2025年)は「蔭祭(かげまつり)」の年にあたるため、メインイベントである神幸祭や下町連合渡御などの大規模な祭礼行列は実施されません。
山王祭は西暦の偶数年に本祭、奇数年に蔭祭が開催される仕組みになっており、神田祭と交互に本祭を行っています。
次回の本祭は2026年に予定されており、その際には総勢500人による絢爛豪華な祭礼行列が都心を練り歩く神幸祭を見ることができます。
蔭祭の年でも稚児行列や納涼大会、山王嘉祥祭など様々な催しが楽しめる内容となっています。

日枝神社:山王祭(令和7年)の看板
日枝神社の場所と最寄り駅
日枝神社は東京都千代田区永田町2-10-5に位置し、都心の中心部でありながら緑豊かな静寂な空間が広がっています。
特に境内にある山王稲荷神社(稲荷参道)の千本鳥居は、京都の伏見稲荷を思わせる美しい光景で、外国人観光客にも人気のスポットとなっており、多くの人が写真撮影を楽しんでいます。

日枝神社:稲荷参道
なお、2025年5月現在、境内の一部で工事が行われているほか、日枝神社結婚式場(日枝あかさか)も会館の改修工事中となっています。
最寄り駅からのアクセス
- 赤坂駅(東京メトロ千代田線)2番出口から徒歩3分
- 溜池山王駅(東京メトロ銀座線・南北線)7番出口から徒歩3分
- 国会議事堂前駅(東京メトロ千代田線)5番出口から徒歩5分
- 赤坂見附駅(東京メトロ銀座線・丸の内線)11番出口から徒歩7分
各駅には日枝神社への最寄り出口を案内する張り紙が掲示されており、初めて訪れる方でも迷わずアクセスできます。

国会議事堂前駅:日枝神社方面出口の案内
日枝神社「山王祭」の屋台出店情報
山王祭期間中の屋台は、主に溜池山王駅前の山王パークタワー公開空地で開催される「山王音頭と民踊大会」(納涼大会)の会場に出店されます。
この会場では夜店やキッチンカーなど多彩な飲食物を提供する露店が並び、祭りの雰囲気を盛り上げています。
初夏の心地よい風に吹かれながら、盆踊りの音色とともに様々なグルメを楽しむことができ、仕事帰りにも気軽に立ち寄れる立地となっています。
奉納提灯が掲げられた開放感あふれる空地で、浴衣姿の老若男女が集まり、都心ならではの祭り体験を味わうことができます。

日枝神社山王橋の提灯(2025年5月撮影)
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日枝神社「山王祭」2025年の開催日程を解説|時間・場所・最寄り駅からのアクセス・屋台情報を紹介
- 赤坂・日枝神社「山王祭」2025年の開催日程(スケジュール)
- 山王祭納涼大会・盆踊りの開催日
- 屋台の出店エリアやオススメの時間帯
- 最寄り駅から日枝神社へのアクセス方法
赤坂・日枝神社「山王祭」2025年の開催日程(スケジュール)
2025年の山王祭は6月7日(土)から17日(火)までの11日間開催されます。
蔭祭の年のため神幸祭は実施されませんが、伝統的な祭典が数多く予定されています。
日枝神社「山王祭」令和7年開催日程
6月7日(土)
末社八坂神社例祭・奉納剣道大会
6月8日(日)
境内茶園並狭山新茶奉納・稚児行列
6月10日(火)
表千家家元献茶式
6月13日(金)
摂社祭・献灯祭・納涼大会開始
6月14日(土)
献灯祭
6月15日(日)
例祭(皇城鎮護・都民平安祈願)・献灯祭
6月16日(月)
山王嘉祥祭
6月17日(火)
献茶式
山王祭納涼大会・盆踊りの開催日
山王音頭と民踊大会(納涼大会)は6月13日(金)から15日(日)の3日間、午後6時30分から溜池山王駅前の山王パークタワー公開空地で開催されます。
この盆踊りは「日本一早い盆踊り」として知られており、夏の訪れを告げる風物詩となっています。
会場では山王音頭を筆頭に、東京音頭、炭坑節、八木節などの定番曲に加え、秋田のおこさ節・ドンパン節、山形の花笠音頭、福島の相馬盆唄・相馬甚句、千葉の白浜音頭など全国各地の民謡が楽しめます。
初心者でも踊れる楽しい歌と踊りとのことなので、経験のない方でも気軽に参加でき、親子で浴衣を着て参加すれば一層祭り気分が盛り上がります。
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屋台の出店エリアやオススメの時間帯
屋台の出店は主に山王パークタワー公開空地で行われ、納涼大会開催期間の6月13日から15日に集中しています。
キッチンカーを中心とした多彩な飲食店が軒を連ね、都心の心地よい風を感じながら様々なグルメを堪能することができます。
オススメの時間帯は午後6時30分からの盆踊り開始時刻で、太鼓の音が響く中で奉納提灯に照らされた幻想的な雰囲気を楽しめます。
平日の開催日でも仕事帰りの方々が多く訪れるため、都心ならではの賑やかな祭りの雰囲気を味わうことができます。
また、日枝神社境内でも絵灯籠奉納により、子供たちの描いた絵が灯籠となって夜の境内を美しく彩ります。
6月に執り行われる山王祭の期間、お子様の描いた絵が灯籠になって神社の境内を鮮やかに彩ります。神様への願いを絵に込めてご奉納ください(令和7年5月20日締切) 詳しくはリンクをご参照くださいhttps://t.co/zTqcBjyw6W#山王祭 #献灯祭 #提灯 #絵灯龍 #永田町 #赤坂 #日枝神社 pic.twitter.com/qoneoBxN10
— 山王日枝神社 公式 (@sannouhiejinja) May 1, 2025
最寄り駅から日枝神社へのアクセス方法
日枝神社へのアクセスで最も便利なのは、地下鉄千代田線「赤坂駅」からのルートです。
2番出口を出て徒歩3分で、改札を出るとすぐに日枝神社の案内標識が見えるため、初めて訪れる方でも安心して到着できます。
また、地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」からは7番出口を利用し、徒歩3分でアクセス可能です。
このルートは、納涼大会の会場である山王パークタワーの公開空地に近いため、盆踊りに参加する方にとって特に便利です。
さらに、地下鉄千代田線「国会議事堂前駅」からは5番出口を出て徒歩5分です。
以下、溜池山王駅と国会議事堂前駅の構内図を参考にしてください。
日枝神社「山王祭」2025年の開催日時・祭りの歴史や納涼大会の内容・アクセス方法について総括
以下、日枝神社「山王祭」2025年のポイントをまとめます。
まとめ
- 開催期間は6月7日(土)から6月17日(火)までの11日間
- 2025年は蔭祭の年のため神幸祭は実施されない
- 江戸三大祭・日本三大祭に数えられる格式高い祭り
- 最寄り駅は赤坂駅・溜池山王駅から徒歩3分でアクセス良好
- 稚児行列は6月8日に開催され子供の無病息災を祈願
- 納涼大会は6月13日から15日の3日間で日本一早い盆踊り
- 山王嘉祥祭は6月16日に和菓子職人による奉納が見られる
- 屋台はキッチンカー中心で山王パークタワー公開空地に出店
- 絵灯籠奉納で子供たちの作品が期間中境内を彩る
- 日枝神社は鎌倉時代から続く徳川家の守り神として歴史を持つ
- 山王稲荷神社の千本鳥居は人気のフォトスポット
- 次回の本祭は2026年で総勢500人の祭礼行列が復活予定