埼玉県越谷市で毎年夏に開催される「南越谷阿波踊り」は、徳島市・高円寺と並ぶ日本三大阿波踊りのひとつ。
1985年にポラスグループ創業者の提案で始まり、今では3日間で70万人近くが訪れる一大イベントです。
本場仕込みの踊りや迫力ある流し踊り、地元グルメを味わえる屋台など、見どころが満載。
この記事では、現地で撮影した写真をもとに、南越谷阿波踊りの歴史や人気の理由、2025年の開催日程・時間、会場情報まで詳しく解説。
初めて訪れる方に役立つアクセスや交通規制の情報もまとめています。
記事のポイント
- 南越谷阿波踊りが人気の理由
- 南越谷阿波踊りの歴史と背景
- 2025年の開催日程と時間
- 会場アクセスと交通規制情報
南越谷阿波踊りはなぜ埼玉県越谷市で開催?|歴史や見どころを現地調査|2025年開催日程や会場も紹介
- なぜ南越谷で阿波踊りなのか
- 南越谷阿波踊りの歴史
- 南越谷阿波踊り2025年の開催日程
- 南越谷阿波踊りの会場
なぜ南越谷で阿波踊りなのか
南越谷で阿波踊りが始まったのは、地元・南越谷に本社を置くポラスグループの創業者であり、徳島県出身の中内俊三氏の提案がきっかけです。
1980年代当時、越谷には徳島のような大規模な夏祭りがありませんでした。
「地域に誇れる文化を残したい」という思いから、中内氏は故郷の正調阿波踊りを南越谷という新しい地元に根付かせようと決意したそうです。
この提案は、南越谷商店会や自治会、婦人会、さらには徳島の阿波おどり振興協会の全面協力を得て実現しました。
こうして阿波踊りの熱気とリズムは、都心に近い越谷の街に新しい夏の風物詩をもたらしたのです。
南越谷阿波踊りの歴史
第1回は1985年8月24日、約3万人を集めてスタートしました。
準備には2年を要し、徳島から招かれた有名連が踊りを披露し、地元連も舞台に立ちました。
その年から「踊る楽しさ」が口コミで広まり、年々来場者は増加。
現在では70万人近くを集める規模となり、徳島市、高円寺と並び「日本三大阿波踊り」のひとつとして全国に知られています。
会場では、道路を練り歩く流し踊り、舞台で構成された舞台踊り、観客との距離が近い組踊りの3種類が楽しめます。
特にフィナーレの「流し踊り」は、全ての連が一体となって前進する迫力の光景。
観客の声援と拍手に包まれ、越谷の夏が最高潮を迎えます。
南越谷阿波踊り2025年の開催日程
2025年の南越谷阿波踊りは8月22日(金)〜24日(日)の3日間で開催されます。
初日の22日は前夜祭として、駅前や特設会場で華やかな舞台踊りや連の紹介が行われ、雰囲気を盛り上げます。
23日と24日は本番で、南越谷駅・新越谷駅周辺の通りが歩行者天国となり、迫力ある流し踊りが夕方から夜まで続きます。
【第39回(2025年) 南越谷阿波踊り】
8月22日(金)〈前夜祭〉
- 19:00〜21:00/越谷コミュニティセンター大ホール・ショッピング広場
8月23日(土)・24日(日)
- 流し踊り:17:10〜21:00
- 舞台踊り:14:00〜20:45(会場により時間異なる)
- 組踊り:16:20〜20:45
南越谷阿波踊り公式サイト:https://www.minamikoshigaya-awaodori.jp/
例年、演舞の開始は17時ごろで、終了は21時前後。
日が暮れると提灯や照明に照らされ、踊り手の笑顔や衣装が一層鮮やかに映えます。
暑さが和らぐ時間帯に合わせて観覧できるため、夏の夜祭りらしい熱気と臨場感を存分に味わえるでしょう。
南越谷阿波踊りの会場
阿波踊りの会場はJR南越谷駅(東武新越谷駅)周辺です。
南越谷中央通りや東口・西口の駅前通りが流し踊りの舞台となります。
舞台踊りはコミュニティセンターの大・小ホール、組踊りは駅前広場やコミュニティセンター前広場で行われます。
屋台エリア「ふるさと広場」もあり、地元商店会の名物グルメも楽しめるようです。
南越谷阿波踊りはなぜ人気なのか歴史から解説|2025年の開催日程や内容・見どころ・会場までのアクセス方法を紹介
- 南越谷の阿波踊りはなぜ人気なのか
- 南越谷阿波踊りを支援するポラスの歴史
- 2025年の南越谷阿波踊りのスケジュール
- 南越谷阿波踊りのアクセス方法と交通規制
南越谷の阿波踊りはなぜ人気なのか
南越谷阿波踊りの人気は、本場・徳島にも引けを取らない熱気と、地域全体で作り出す大きな盛り上がりによるものです。
2025年8月にJR南越谷駅に降り立つと、駅前広場には大きな阿波踊りのイラストが掲示され、祭りムードが高まります。

JR南越谷駅:南越谷阿波踊りのイラスト
柱に飾られたポスターには踊り手たちの生き生きとした様子が写し出されています。
最大の特徴は、踊り手と観客の距離の近さです。
掛け声や笑顔、リズミカルな鳴子の音が間近に感じられ、一体感を味わえます。
観客も自然にリズムに乗り、手拍子が生まれる参加型の雰囲気。これが「見る祭り」ではなく「一緒に楽しむ祭り」を作り出しています。
地元の商店会や企業、市民団体が協力して運営にあたる姿勢も魅力です。
こうした地域ぐるみの取り組みが、温かな「地域愛」を感じさせ、訪れる人々に特別な体験をもたらしています。
南越谷阿波踊りを支援するポラスの歴史
ポラスグループは、1969年に「有限会社中央住宅社」として埼玉県草加市で創業しました。
その後、事業拡大に伴い1978年に本社を越谷市へ移転しています。
南越谷に本社ビルを竣工したのは1997年、ポラスグループの象徴として南越谷駅前にそびえ立っています。

ポラスグループ本社ビル(埼玉県越谷市南越谷)
前述の通り、1985年に創業者である中内俊三氏(徳島県出身)が「地域の人々に誇れる文化を」という想いから提唱した「南越谷阿波踊り」から始まりました。
地元商店会や自治会、そして本場徳島の阿波おどり振興協会の協力を得て、地域を巻き込んだ祭りを実現。
この取り組みは、単なる住宅事業に留まらない、地域文化振興に積極的に関わるポラスグループの姿勢を示す象徴的な活動となっています。
現在もポラスグループは、住宅事業に加え、越谷アルファーズや浦和レッズのサポート、そして南越谷阿波踊りの継続的な支援などを通じて、地域に根差した企業として、創業者の精神を今に伝えています。
参考
ポラスグループ公式サイト:阿波踊りについて
2025年の南越谷阿波踊りのスケジュール
2025年の第39回南越谷阿波踊りは、8月22日(金)、23日(土)、24日(日)に開催されます。
メインの演舞場は、南越谷駅周辺に複数設けられます。
第39回(2025年)南越谷阿波踊り:開催日程
22日(金):前夜祭
- 時間: 19:00〜21:00
- 会場: 越谷コミュニティセンター 小ホール
- 内容: 舞台踊りや組踊りが披露されます。
23日(土)、24日(日):本祭
両日とも、以下のスケジュールで阿波踊りが楽しめます。
【流し踊り】
- 時間: 17:10〜21:00
- 会場: 南越谷中央通り演舞場、東口駅前通り演舞場、西口駅前通り演舞場
- 内容: 阿波踊りの醍醐味である流し踊りを間近で見ることができます。
【舞台踊り】
- 時間: 14:00〜20:45
- 会場: 越谷コミュニティセンター 大ホール、小ホール
- 内容: 華やかな舞台で繰り広げられる踊りをじっくりと鑑賞できます。
【組踊り】
- 時間: 16:20〜20:45
- 会場: 越谷コミュニティセンター前ショッピング広場、駅前組踊り会場
- 内容: 団体ごとに円になって踊る組踊りを楽しむことができます。
会場は南越谷駅周辺に広がっており、様々な場所で阿波踊りの熱気を感じられます。
【その他】
初心者向けの体験教室「阿波踊り教室・にわか連」や、子ども向けの「こども阿波踊り教室・にわか連」も開催され、当日参加も可能です。
24日には「南越谷阿波踊りコンテスト」が行われ、各連が日頃の練習成果を披露することになっています。

東武線新越谷駅に飾られた南越谷阿波踊り2025年のポスター
南越谷阿波踊りのアクセス方法と交通規制
2025年8月22日(金)の前夜祭と、8月23日(土)、24日(日)の本祭は、南越谷駅周辺が会場となります。
当日は会場周辺で交通規制が行われ、大変な混雑が予想されるため、ご来場の際は公共交通機関の利用が推奨されています。
電車でのアクセス
南越谷阿波踊りの最寄り駅は以下の2つです。
どちらも会場まで徒歩すぐの好立地です。
❶JR武蔵野線 南越谷駅
改札を出るとすぐに祭りの雰囲気を感じられます。
❷東武スカイツリーライン 新越谷駅
JR南越谷駅と徒歩約3分の距離にあり、乗り換えもスムーズです。
両駅は隣接しているため、JR・私鉄どちらを利用してもアクセス可能です。
車でのアクセス
会場周辺は交通規制のため、開催時間中は車での乗り入れができません。
周辺のコインパーキングは混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。

南越谷阿波踊り:交通規制の看板
交通規制の概要
南越谷阿波踊りでは、以下の通り交通規制が実施されます。
車両通行止め区間には駐輪もできませんのでご注意ください。
自転車で来場する場合は、会場外の駐輪場を利用してください。
- 実施日: 2025年8月23日(土)、24日(日)
- 規制時間: 17:00〜21:30
- 規制範囲: JR南越谷駅・東武新越谷駅周辺の演舞場付近道路
当日は混雑が見込まれますので、時間に余裕をもってお越しください。
南越谷の熱気あふれる阿波踊りを、どうぞお楽しみください。
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南越谷阿波踊りの歴史や人気の理由・2025年の開催日程・会場へのアクセス方法を総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 南越谷阿波踊りは徳島市・高円寺と並ぶ日本三大阿波踊りのひとつ
- 徳島県出身のポラス創業者・中内俊三氏の提案で1985年に第1回を開催
- 開催の目的は「地域に誇れる文化をつくること」
- 第1回は来場者約3万人、現在は3日間で70万人前後が訪れる規模に成長
- 見どころは「流し踊り」「舞台踊り」「組踊り」の3種類
- 2025年は8月22日〜24日に開催、22日は前夜祭
- メイン会場はJR南越谷駅・東武新越谷駅周辺
- 屋台エリア「ふるさと広場」では地元グルメも楽しめる
- ポラスは住宅事業とともに地域文化の振興にも積極的
- ポラス本社前には南越谷阿波踊りの由来碑が設置されている
- 最寄り駅はJR南越谷駅と東武新越谷駅
- 開催期間中は交通規制あり、公共交通機関の利用が必須