みなさん、こんにちは。
今回は都営浅草線、大江戸線・浅草線の蔵前駅周辺を散策します。
蔵前は江戸時代、幕府の米蔵があったことから名付けられた歴史ある地域です。
大正時代には玩具問屋街として発展し、「ものづくりの街」としての特徴を持ちました。
現在も人形やおもちゃ、文具を扱う問屋が多く、懐かしさを感じさせる商品が並んでいます。
最近では古い建物をリノベーションしたおしゃれな店舗も増え、「東京のブルックリン」とも呼ばれています。
伝統と現代が融合した魅力的な街並みを楽しめる蔵前。
それでは一緒に蔵前を散策しましょう。
記事のポイント
- 蔵前の歴史的名所: 蔵前神社や榧寺、厩橋の歴史
- 伝統と現代の融合: 古い問屋街と現代のカフェ
- 地域の施設: 台東区立蔵前小学校と環境ふれあい館
- 特色あるスポット: ダンデライオン・チョコレートやさんかく食堂
蔵前はどんな街?東京のブルックリンを散歩|人気の理由を探る旅(前編)
- 都営浅草線 蔵前駅 A4出口
- 蔵前神社
- 榧寺 (かやでら)
- 台東区立蔵前小学校
- 台東区立環境ふれあい館ひまわり
- ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前
- さんかく食堂
蔵前はどんな街?
蔵前は、東京都台東区に位置する歴史ある街です。
江戸時代には幕府の米蔵があったことから名付けられたこの街は、今や伝統と革新が融合した魅力的なスポットとして注目を集めています。
かつては革製品や金具の問屋街として知られていた蔵前ですが、現在は若者や観光客に人気の街へと変貌を遂げました。
隅田川沿いの開放的な空間、おしゃれなカフェ、ユニークな雑貨店など、散策するだけでわくわくするような場所がたくさんあります。
また、「ものづくりの街」としての伝統も健在で、職人の技術と現代的なデザインが融合した工房や店舗が点在しています。
「モノマチ」や「月イチ蔵前」といったイベントも定期的に開催され、街全体がクリエイティブな雰囲気に包まれています。
交通面でも恵まれており、都営地下鉄浅草線と大江戸線の利用が可能で、都心へのアクセスも抜群です。
これらの要素が相まって、蔵前は訪れる価値十分な街として多くの人々を惹きつけています。
それでは、この魅力的な街にある具体的なスポットをいくつかご紹介していきましょう。
YouTubeチャンネル【れきちり散歩】で蔵前の街を散歩しました。
都営浅草線 蔵前駅 A4出口
蔵前駅は、以下の2つの路線が利用できます。
都心へのアクセスが良く、周辺地域への移動も便利な駅です。
・都営地下鉄浅草線
・都営地下鉄大江戸線
都営浅草線蔵前駅のA4出口は江戸通り沿いにあります。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前3丁目5−8付近
蔵前神社
蔵前神社は、1693年(元禄6年)に徳川綱吉によって創建された由緒ある神社です。
当初は「石清水八幡宮」という名で、京都の石清水八幡宮から神様を勧請して設立されました。
1951年に現在の「蔵前神社」に改称されています。
主な祭神は誉田別天皇(応神天皇)、息長足姫命、姫大神で、勝負運や仕事運のご利益があると言われています。
江戸時代には幕府から篤く尊崇され、社領200石を寄進されていました。
また、境内では大相撲の興行が行われ、現在も日本相撲協会との深い縁があります。
文化的には、落語「元犬」にちなんだ犬の像が境内にあり、春には美しいミモザと桜が咲き誇ります。
さらに、江戸の北極星信仰との関連も指摘されています。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前3丁目14−11 蔵前神社
榧寺 (かやでら)
榧寺(かやでら)は、東京都台東区蔵前に佇む約400年の歴史を持つ寺院です。
1575年頃、隅田川のほとりにあった樹齢1000年の榧の大木と小さな庵が始まりとされています。
寺には秋葉大権現(火の神)にまつわる興味深い伝説があり、江戸時代には幕府との関わりも深くなりました。
区指定文化財の縁起絵巻や、享保年間に作られた秋葉大権現像、さらには北斎の木版画など、貴重な寺宝も多く所蔵しています。
また、国学者や歌舞伎役者、力士など、江戸文化を彩った著名人の墓所としても知られています。
榧寺は、江戸の信仰と文化を現代に伝える、蔵前の歴史的シンボルとして大切に守られています。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前3丁目22−9
台東区立蔵前小学校
蔵前の街を散策していると、思わず足を止めてしまうような斬新なデザインの建物に出会えます。
それが蔵前小学校です。
とてもオシャレなデザインの小学校なので、私立かと思いきや公立の小学校でした。
2019年に新しく生まれ変わったこの蔵前小学校、実は3つの小学校が統合されてできた学校なんです。
「蔵とエコ」をコンセプトにした外観は、蔵前の歴史と未来を感じさせますね。
驚きなのは、なんと校庭が屋上にあること!
50メートル直線走路に100メートルトラック付きで、水はけも抜群だそう。
校舎内も木をふんだんに使った温かみのある空間になっているんですよ。
こんなカッコいい学び舎で過ごせる子どもたちが羨ましいです。
勉強も運動も、はかどりそうですよね。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前4丁目19−11
台東区立環境ふれあい館ひまわり
台東区立環境ふれあい館ひまわりは環境学習を提供する施設です。
2006年に設立され、館内ではリサイクル活動室や環境学習室、くらまえオレンジ図書館などが利用でき、幅広い世代に環境保護の重要性を伝えています。
都営浅草線蔵前駅から徒歩3分とアクセスも良好です。
精華公園の隣にあり、名称はわかりませんがこのオブジェが目印です。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前4丁目14−6
ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前
蔵前駅から徒歩3分の場所にある、築60年の元倉庫をリノベーションしたおしゃれなチョコレート専門店です。
1階にはチョコレートファクトリーとスタンドがあり、2階にはカフェとワークショップスペースが設けられています。
高品質なシングルオリジンのカカオ豆を使用し、製造過程も見学可能です。
精華公園の前に位置し、蔵前の街を訪れる際におすすめのスポットです。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前4丁目14−6
さんかく食堂
蔵前駅のA0番出口を出てすぐのお弁当屋さんです。
日替わりの弁当が提供されており、和・洋・中の多様なメニューがあるそうです。
お昼ごろ通ったら列が出来ていました。
こんなに美味しそうなお弁当屋さんが近くにあったらぜったいに通いますね。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前3丁目4−6
蔵前はどんな街?東京のブルックリンを散歩|人気の理由を探る旅(後編)
- 蔵前問屋街
- 揖取稲荷神社
- McLean-OLD FASHIONED DINER-
- 陶板画レリーフ-浮世絵師 歌川國安錦絵-【御蔵前八幡宮ニ於面 奉納力持】
- 厩橋(うまやばし)
蔵前はなぜ東京のブルックリンと呼ばれているのか
近年、蔵前は「東京のブルックリン」と呼ばれるようになりました。
この呼称がいつ頃から使われ始めたのか、正確な時期は不明ですが、街の雰囲気や特徴がニューヨークのブルックリン地区に似ていることから生まれたニックネームです。
蔵前がブルックリンに例えられる理由はいくつかあります。
まず、古い倉庫や工場をリノベーションして新しい用途に生まれ変わらせる取り組みが盛んなことです。
これは、ブルックリンの再開発スタイルと非常に似ています。
次に、多くのクリエイターやアーティストが集まり、独自の文化を形成している点も挙げられます。
手作りの雑貨店、アートギャラリー、デザイン事務所などが点在し、街全体がクリエイティブな雰囲気に包まれています。
さらに、職人の伝統と現代のデザインが融合した「ものづくり」文化も、ブルックリンのクラフト文化やDIY精神と共通しています。
街並みそのものも、レンガ造りの建物や細い路地、隅田川沿いの開放的な空間など、どこかブルックリンを思わせる要素があります。
これらの特徴が重なり合って、蔵前は「東京のブルックリン」と呼ばれるようになったのです。
この呼称は、蔵前の独自の魅力と発展の方向性を端的に表現しているといえるでしょう。
では、そんな「東京のブルックリン」と呼ばれる蔵前の魅力を、具体的なスポットを通じてさらに詳しく見ていきましょう。
蔵前問屋街
蔵前問屋街は、江戸時代から脈々と受け継がれてきた商業の中心地です。
人形や玩具、文房具を専門とする問屋が軒を連ね、「ものづくりの聖地」として親しまれています。
夏になると色とりどりの花火が店先を彩り、活気あふれる雰囲気に包まれます。
近年では、歴史ある問屋街の佇まいを大切にしながらも、洗練されたカフェやユニークな雑貨店が点在し始め、伝統と革新が見事に調和した独自の街並みを織りなしています。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目周辺
揖取稲荷神社
蔵前にある「揖取稲荷神社」は、確かに「揖取」の読み方が難しいですが、「かじとり」と読むそうです。
この神社には興味深い由来があります。
江戸時代、幕府が浅草に米倉を建てようとした際、その建材を運ぶ船が遠州灘で度々遭難したそうです。
船乗りたちが稲荷の神様のお告げを受けて以来、無事に航海できるようになり、その感謝の気持ちを込めてこの神社が建てられたとのことです。
場所は御蔵前通り沿いの静かな裏通りにあり、ゆっくりお参りできる環境が整っています。
慶長年間(一五九六~一六一四年)江戸幕府が開府し、米倉造営の石を遠く肥後国熊本より運搬の途中、
遠州灘に於いて海が荒れ船が度々遭難したが、ある時稲荷の示現を得てより後は航海の安全を得ることが出来た。
その神徳に感謝し、称える為に稲荷の社を浅草御蔵の中に創建、爾来今日に至る。
鎮座以来、既に400年余、祭事怠る事無く奉仕し、広く衆庶の尊信を集めている。
※境内にある掲示板〔揖取稲荷神社の御由来〕より
McLean-OLD FASHIONED DINER-
McLean -OLD FASHIONED DINER-は、東京都台東区蔵前の御蔵前通り沿いにあるアメリカンスタイルのダイナーで、白を基調としたアンティークな雰囲気が特徴です。
人気ハンバーガー店「McLean -OLD BURGER STAND-」の姉妹店として、ハンバーガーを中心にアメリカンな食事とお酒を提供しているようです。
さすが東京のブルックリンと呼ばれる蔵前ならではの素敵なお店です。
動画をスクショしたのでこの写真だとMcLeanさんの魅力が伝わらないので是非、下のHPをご覧ください。
McLean -Oldfashioned Diner-
2-5-4 KURAMAE, TAITO-Ku, TOKYO, japan
MON -closed-
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目5−4
陶板画レリーフ-浮世絵師 歌川國安錦絵-【御蔵前八幡宮ニ於面 奉納力持】
こちらは隅田橋テラスの厩橋から蔵前橋の間に設置された陶板画レリーフです。
このレリーフは、1824年に蔵前神社で行われた力持ちの奉納行事を描いたもので、歌川國安の錦絵を元にしています。
レリーフには、有名な力持ち「大関金藏」と酒樽が描かれており、江戸時代の文化や蔵前地域の歴史を今に伝える貴重な作品です。
隅田テラスを散歩する際には、ぜひ足を止めてご覧ください。
奉納力持-浮世絵師 歌川國安錦絵-についてもっと詳しく知りたい方はこちら
蔵前神社HP
https://kuramaejinja.tokyo/history/%E5%A5%89%E7%B4%8D%E5%8A%9B%E6%8C%81/
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目15付近 隅田テラス内
厩橋(うまやばし)
厩橋は、隅田川に架かる3連アーチ橋で、独特の美しいシルエットが特徴です。
江戸時代の御厩(おんまや)の渡しがあった場所に、1874年に初めて架橋されました。
現在の橋は関東大震災後の1929年に完成し、橋の装飾に馬のモチーフが使われています。
【住所】〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目15 春日通り
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蔵前はどんな街?東京のブルックリンを散歩|人気の理由を探る旅のまとめ
蔵前の散策はいかがでしたか?
蔵前は、昔ながらの問屋街の雰囲気が残る一方で、東京のブルックリンと呼ばれるほど新しい文化が生まれている街として注目を集めています。
実際に歩いてみると、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェやショップがたくさん見つかりました。
近年、クリエイターやアーティストが集まって活気があると言われる理由がよく分かります。
また、伝統的な職人技と現代的なデザインが融合した「ものづくりの街」としての魅力も健在です。
歴史と新しさが見事に調和した蔵前は、訪れる人を飽きさせません。
ぜひ、皆さんも蔵前の魅力を体験してみてください。
散歩ルート(まとめ)
- 都営浅草線 蔵前駅 A4出口
- 蔵前神社
- 榧寺 (かやでら)
- 台東区立蔵前小学校
- 台東区立環境ふれあい館ひまわり
- ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前
- さんかく食堂
- 蔵前問屋街
- 揖取稲荷神社
- McLean-OLD FASHIONED DINER-
- 陶板画レリーフ-浮世絵師 歌川國安錦絵-【御蔵前八幡宮ニ於面 奉納力持】
- 厩橋(うまやばし)