東京都台東区の上野恩賜公園内にある上野東照宮ぼたん苑は、都心にありながら豊かな自然と歴史を感じられる隠れた名所です。
徳川家康を祀る上野東照宮の敷地内に1980年に開苑したこの庭園では、春には110品種500株、冬には40品種160株もの牡丹が美しく咲き誇ります。
「富貴花」「百花の王」とも称される牡丹の魅力を、四季折々のイベントを通じて堪能できます。
JR上野駅から徒歩約5分という好アクセスも魅力で、上野動物園や美術館との併せ訪問も可能です。
今回は上野東照宮ぼたん苑の見どころやアクセス方法、開催イベントについて詳しくご紹介します。
記事のポイント
- 上野東照宮ぼたん苑の歴史
- 牡丹の見頃時期や年間3大イベント
- 上野公園案内図とぼたん苑の場所
- 最寄り駅からのアクセス方法
上野東照宮「ぼたん苑」の場所はどこ?上野公園案内図でアクセス方法を解説|牡丹の見頃や祭りの開催期間を紹介
- 上野東照宮「ぼたん苑」とは?
- 上野公園内「上野東照宮・ぼたん苑」の場所
- 牡丹の見頃や祭りの開催期間
- 上野東照宮・ぼたん苑の入場料(入苑料)
上野東照宮「ぼたん苑」とは?
上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を御祭神とする上野東照宮の敷地内に1980年(昭和55年)4月、日中友好を記念して開苑された庭園です。
回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は、春には110品種500株、冬には40品種160株が栽培されています。
牡丹の花は「富貴」の象徴とされ、「富貴花」「百花の王」などと呼ばれています。
日本には奈良時代に中国から薬用植物として伝えられ、江戸時代以降、栽培が盛んになりました。
東京都心にありながら緑豊かな上野で、江戸風情と季節の花々を楽しめる憩いの場となっています。
上野公園内「上野東照宮・ぼたん苑」の場所
上野東照宮ぼたん苑は、上野恩賜公園内の上野動物園の隣に位置しています。
所在地は【東京都台東区上野公園9-88】です。
上野公園は博物館、動物園、神社など見どころが多く、一日中楽しめるスポットとして人気があります。
特に上野東照宮は日本人観光客だけでなく、外国人観光客も多く訪れる名所となっています。
上野東照宮:ぼたん苑
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
開苑時間:午前9時00分~午後5時00分(入苑締切)※春のぼたん祭
牡丹の見頃や祭りの開催期間
上野東照宮ぼたん苑では、年間を通して3つの主要なイベントが開催されています。
ぼたん苑内では原種や中国、海外品種などのエリアで牡丹が分かれており、気に入った品種をじっくり観賞することが出来ます。
特に春の牡丹は本来の開花期に咲かせた一期咲き種がメインで、見頃は短いものの最盛期は非常に豪華です。
上野東照宮ぼたん苑:年間イベント
冬ぼたん
- 1月1日から2月下旬まで開催。
- 40品種160株の冬牡丹が展示され、藁ぼっちで寒さから守られた独特の風情ある牡丹が楽しめます。
- ロウバイやウメなども同時に鑑賞できます。
春のぼたん祭
- 4月上旬から5月上旬にかけて開催。
- 中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種など110種500株以上の牡丹が咲き誇ります。
- 2025年の春のぼたん祭は4月5日から5月6日まで開催予定です。
ダリア綾なす秋の園
- 9月下旬から10月下旬に開催。
- 秋の和庭園を彩る100種200株以上のダリア(和名:天竺牡丹)が楽しめます。
- 和傘を庇にして咲く多彩なダリアは必見です。

上野東照宮ぼたん苑案内板(2025年3月撮影)
上野東照宮・ぼたん苑の入場料(入苑料)
入園には料金が必要で、入口の券売所で支払います。
交通系ICカードを含む様々な支払い方法に対応しています。
上野ぼたん苑:入苑料
- 大人(中学生以上)1,000円
- 団体(15名以上)800円
- 小学生以下無料
上野東照宮「ぼたん苑」へのアクセス|上野公園最寄りの改札口からの行き方|牡丹の見頃時期や場所を写真解説
- 上野東照宮 「ぼたん苑」の最寄りの改札口はどこ?
- 上野公園から上野東照宮「ぼたん苑」へのアクセス方法
- 上野「春のぼたん祭」の開催期間と見頃時期
上野東照宮 「ぼたん苑」の最寄りの改札口はどこ?
上野東照宮ぼたん苑へのアクセスに最も便利な改札口は、JR上野駅「公園口」です。
公園改札から真っすぐ上野動物園方面へ進むと徒歩約5分でぼたん苑に到着できます。
公園内には上野東照宮ぼたん苑の案内板が立っているため、迷わずにアクセスできます。

JR上野駅公園口

上野恩賜公園:上野東照宮ぼたん苑案内板
また、東京メトロ千代田線の根津駅からも徒歩約10分程度でアクセスできますが、少し坂道があるため注意が必要です。
上野公園から上野東照宮「ぼたん苑」へのアクセス方法
上野駅公園口を出て、上野恩賜公園に入るルートが上野東照宮へ行くときに一番わかりやすいルートです。
不忍口から上野恩賜公園入口(西郷隆盛像付近)から上野東照宮ぼたん苑までは徒歩で約10分ほどかかります。
公園口からであれば約5分で到着できます。
上野公園内を通る「さくら通り」を進むと、ぼたん苑への道順が分かりやすくなっています。
以下の写真は上野恩賜公園入口から上野東照宮までの行き方となっております。
車でお越しの場合は、上野東照宮には専用駐車場がありませんが、周辺にはいくつかのコインパーキングがあります。
特に上野駅屋上駐車場(Parking in 上野駅前)は停めやすく、当日最大1,800円の上限価格があるのでおすすめです。
ただし、週末や祝日は周辺の駐車場が混雑することが多いため、公共交通機関の利用をおすすめします。
上野「春のぼたん祭」の開催期間と見頃時期
2025年の上野「春のぼたん祭」は4月5日から5月6日まで開催される予定です。
うえの桜祭りは4月6日(日)までとなりますが、その後も上野東照宮ぼたん苑では牡丹の花を楽しむことができます。
4月中旬になると華鬘草(荷包牡丹)や石楠花も咲き始め、5月上旬からは芍薬も見頃を迎えるため、時期によって異なる花の風景を楽しめます。
テレビの旅番組でもよく紹介される人気スポットなので、見頃の時期には多くの来場者で賑わいます。
上野恩賜公園は博物館や動物園、神社、大仏、不忍池など見どころがたくさんあるため、ぼたん苑と合わせて訪れれば一日中楽しむことができます。
東京都心にありながら歴史と自然を感じられる貴重なスポットです。
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上野東照宮ぼたん苑
第四十六回「春のぼたん祭」
- 開苑期間:2025/4/5(土)~5/6(火)
- 開苑時間:午前9時00分~午後5時00分(入苑締切)
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上野公園「東照宮・ぼたん苑」の場所や料金・牡丹の見頃や祭りの開催期間など総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 上野東照宮ぼたん苑は1980年に日中友好を記念して開苑された日本庭園である
- 春には110品種500株、冬には40品種160株の牡丹が栽培されている
- 牡丹は「富貴花」「百花の王」と呼ばれ、日本には奈良時代に中国から伝来
- 上野恩賜公園内の上野動物園隣に位置している
- 「冬ぼたん」(1月1日~2月下旬)、「春のぼたん祭」(4月上旬~5月上旬)「ダリア綾なす秋の園」(9月下旬~10月下旬)が毎年開催
- 2025年の春のぼたん祭は4月5日から5月6日まで開催予定である
- JR上野駅公園口から徒歩約5分、東京メトロ千代田線根津駅から徒歩約10分でアクセス可能である
- 不忍口から上野恩賜公園入口(西郷隆盛像付近)からは徒歩約10分かかる
- 専用駐車場はないが、上野駅屋上駐車場(当日最大1,800円)がおすすめである
- 入園には料金が必要で、入口の券売所では交通系ICカードを含む様々な支払い方法に対応している
- 春の牡丹は見頃期間が短いが最盛期は非常に豪華で、テレビの旅番組でもよく紹介される人気スポットである
- 上野恩賜公園内には博物館、動物園など見どころが多いため、ぼたん苑と合わせて訪れると一日楽しめる