新三郷駅前のららぽーと新三郷で、14年間営業してきたイトーヨーカドー食品館が2024年8月に閉店しました。
地域の注目を集めるこの跡地には、低価格スーパー「ロピア」と品質重視の「ヤオコー」の出店が最も有力視されています。
ららぽーと新三郷という人気ショッピングモール内にあり、コストコやIKEAなど人気店に隣接する絶好の立地に、どのスーパーが出店するのか。
地元の期待と業界の動向から、空白となった買い物スペースの行方を現地で調査しました。
記事のポイント
- ららぽーと新三郷イトーヨーカドー食品館の跡地の現状
- イトーヨーカドー大量閉店の理由
- イトーヨーカドー跡地に出店実績のあるロピアの可能性
- 三井系に出店実績豊富なヤオコーが出店する可能性
新三郷イトーヨーカドー跡地の現在と今後|閉店後の行方と周辺状況
- ららぽーと新三郷イトーヨーカドー食品館の閉店と現状
- イトーヨーカドー食品館閉店の理由
- 新三郷駅周辺にはどんなスーパーがある?
ららぽーと新三郷イトーヨーカドー食品館の閉店と現状
ららぽーと新三郷は、かつての武蔵野操車場跡地に2009年9月に誕生した大規模商業施設です。
JR武蔵野線新三郷駅西口と歩行者デッキで直結し、約178店舗を擁する商業施設として地域の生活の利便性を大きく向上させました。
屋外型と屋内型の2つのモールで構成され、ショッピング、飲食、エンターテインメントなど多様なニーズに応える複合施設として人気です。
周辺には、コストコやIKEAなどの人気店が集積し、休日には交通渋滞が発生するほどの賑わいを見せています。
この施設の1階に位置していたイトーヨーカドー食品館は、地域住民に長年親しまれてきました。
特に駅を利用する人々にとって、買い物の利便性は高いスーパーマーケットでした。
しかし、2024年8月25日をもって14年の歴史に幕を下ろしました。
閉店から数か月が経過した現在も、店舗には「閉店」の張り紙と「Coming soon」の文字が掲示されたままとなっています。
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ららぽーと新三郷:イトーヨーカドー食品館跡地(2025年2月撮影)
イトーヨーカドー食品館閉店の理由
イトーヨーカドーの大量店舗閉鎖は、一時期メディアでも大きく取り上げられた話題でした。
セブン&アイ・ホールディングスは、2023年3月に発表した中期経営計画において33店舗の削減を明らかにしています。
埼玉県内でも、アニメ「クレヨンしんちゃん」のモデルとして知られた春日部店が2024年11月に閉店するなど、象徴的な店舗でさえ事業再編を余儀なくされています。
三郷店の閉店理由としては、イトーヨーカドーの構造改革と、ららぽーとのテナント料との兼ね合いが主な要因と推測されます。
イトーヨーカドー全体としては食品フロアの集客状況は良好だったものの、衣類や日用雑貨部門の販売不振が全体的な経営判断に影響を与えたと考えられます。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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イトーヨーカドー春日部店の閉店日の様子
新三郷駅周辺にはどんなスーパーがある?
イトーヨーカドー食品館の閉店後、地域住民の買い物先はどのように変化したのでしょうか。
近隣には、アコレやビッグ・エーといった小型スーパーが点在しています。
MEGAドン・キホーテでは、広々とした食品フロアを提供。
吉川方面へ向かえばイオン吉川美南店があり、選択肢は豊富です。
さらに、ハラル食品に特化した「ボンゴバザール」など、多様な食品店も存在します。
特筆すべきは、ららぽーと新三郷の隣接地にあるコストコの存在。
会員制倉庫型店舗は、近隣住民のみならず、周辺地域に住む多くの人に利用されています。
しかし、新三郷駅から徒歩1分という便利な場所にあったイトーヨーカドー食品館の跡地に、新しいスーパーが出店されていないため、地域の住民にとっては不便な状況が続いているようです。
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新三郷イトーヨーカドーの跡地に何ができるのか予想|ロピアやヤオコーが出店する噂とは?
- 新三郷イトーヨーカドーの跡地にはどんなスーパーが出店するのか?
- 候補1:ロピア「急成長する格安スーパー」
- 候補2:ヤオコー「地域に根ざした信頼のスーパー」
- 意外な候補:マルサン「地域で人気の激安スーパー」
新三郷イトーヨーカドーの跡地にはどんなスーパーが出店するのか?
新三郷駅から徒歩1分という稀少な好立地と、ららぽーと内という高い集客力ということで、どんなスーパーマーケットの出店があるのか注目を集めています。
しかし、閉店から5か月が経過した現在も、具体的な出店情報は明らかになっていません。
イトーヨーカドー食品館跡地の壁に「スーパーマーケット(予定)」と貼ってあるので、スーパーマーケットが出店するのはほぼ間違いないでしょう。
そこで新三郷や吉川南に住む地元の人にどんなスーパーが入るのか予想を聞いてみました。
候補として挙げられたスーパーは以下の通りです。
候補1:ロピア「急成長する格安スーパー」
地元の人やネットの情報などから、跡地の入るのではと予想されているのは【ロピア】です。
OICグループが運営するロピアは、首都圏で急速に店舗を拡大している勢いのあるチェーンです。
「日本版コストコ」とも呼ばれ、徹底的な低価格戦略で注目を集めています。
イトーヨーカドー跡地への出店実績も豊富で、北海道から東北、信越地方で既に7店舗を引き継いでいます。
2024年10月までに国内で15店舗を出店するなど、積極的な事業展開を見せています。
最寄りの店舗は草加と流山と少し距離があるため、新三郷への進出は十分に可能性があります。
しかし、隣接するコストコやMEGAドン・キホーテとの競合が課題となるでしょう。
低価格帯の店舗が集中する地域であるため、差別化戦略が鍵となります。
新三郷に住む人が、ロピアの社長と結婚したカトパンことフリーアナウンサーの加藤綾子さんが三郷市出身ということで
「ロピアが出店するのでは?」と冗談半分で言ってましたが、はたしてどうなるのでしょうか。
ロピアの新店情報については以下の公式サイトをご覧ください。
株式会社ロピア
公式サイト:https://lopia.jp/
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ロピア越谷大里店
候補2:ヤオコー「地域に根ざした信頼のスーパー」
次に地元の人やネットで情報から予想されるのは【ヤオコー】です。
ヤオコーは埼玉県内のイトーヨーカドー跡地に既に2店舗(加須市、ふじみ野市)を出店。
三井系列のららぽーと施設での運営実績も豊富です。
ララガーデン春日部、ららぽーと富士見など、三井系商業施設での出店経験を活かせる可能性が高いでしょう。
三郷市内には既存店があるものの、商圏や顧客層の違いから、新三郷への出店可能性は十分にあります。
地域住民からは、品質重視で信頼性の高いヤオコーへの出店を歓迎する声が多く聞かれます。
コストコやMEGAドン・キホーテとは異なる、丁寧な品揃えと品質を求める消費者層に支持される可能性が高いスーパーです。
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ララガーデン春日部1階:ヤオコー
意外な候補:マルサン「地域で人気の激安スーパー」
地域の人に聞いたら意外なスーパーの名前が出てきました。
それは激安スーパーとして越谷市や吉川市などに展開しているスーパーマルサンです。
「店はお客様のためにある」「薄利多売」を経営理念に掲げ、休日には駐車場が渋滞するほどの人気店です。
昨年は春日部市武里エリアにも出店するなど、積極的な事業展開を見せています。
地域密着型のスーパーマーケットとして、独自の存在感を示しています。
ただし、ショッピングモール内への出店実績がないため、可能性は低いと見られます。
地域に根ざした経営スタイルを考えると、独立型の店舗展開を好む可能性が高いでしょう。
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2024年7月にオープンした「スーパーマルサン(ラーテル・マルサン武里店)」
他にも、スーパーマーケット「カスミ」やなどが候補として挙がっています。
正式な出店情報が判明次第、改めてお知らせいたします。
新三郷イトーヨーカドー跡地の出店予想について総括
以下、記事の内容をまとめます。
まとめ
- ららぽーと新三郷は、2009年に武蔵野操車場跡地に開業した大規模商業施設
- イトーヨーカドー食品館は、2024年8月25日に14年の営業に幕を下ろした
- イトーヨーカドーの閉店は、セブン&アイ・ホールディングスの構造改革の一環である
- 新三郷駅周辺には、コストコ、MEGAドン・キホーテ、イオン吉川美南店など多様なスーパーが存在する
- 跡地への出店候補として、ロピア、ヤオコーなどの名前が挙がっている
- ロピアは、イトーヨーカドー跡地への出店実績があり、低価格戦略で知られるスーパーである
- ヤオコーは、三井系商業施設での出店経験が豊富で、地域住民から期待されている
- 跡地は新三郷駅から徒歩1分の好立地であり、高い集客力が見込まれる
- 現在も「Coming soon」の張り紙が掲示されており、具体的な出店情報は明らかになっていない