新宿アルタは2025年2月28日をもって45年間の営業に終止符を打ち、多くの人に惜しまれながら閉店しました。
フジテレビ「笑っていいとも!」の収録スタジオやアルタビジョンで親しまれた新宿のランドマークが姿を消した今、その後の状況が気になる方も多いでしょう。
現在は解体工事が進行中で、隣接する新宿駅B13出入口も長期閉鎖となっています。
この記事では、新宿アルタの閉店理由から取り壊し工事の現状、跡地活用の噂まで、実際に現地調査を行った最新情報をお届けします。
新宿東口の変化を写真とともに詳しく解説していきます。
記事のポイント
- 新宿アルタの閉店日や閉店理由
- 新宿アルタ閉店後のビルの様子
- 解体工事の状況と跡地活用の噂
- 新宿駅B13 出入口の閉鎖と再開時期
新宿アルタのその後の様子|閉店理由や取り壊し状況・跡地の噂を現地写真で解説
- 新宿アルタが閉店(閉館)したのはいつ?
- 新宿アルタ閉店から数カ月後の様子
- アルタの閉店(閉館)理由とは
新宿アルタが閉店(閉館)したのはいつ?
新宿アルタは、2025年2月28日(金)をもって営業を終了しました。
1980年4月1日にオープンして以来、45年もの間「新宿の顔」として多くの人々に親しまれてきた歴史ある商業施設です。
最終営業日となった2月28日の夜には、大勢の人々がアルタ前に集まり、別れを惜しむ姿が見られました。
午後8時半、閉店の時刻になると、アルタビジョンにはタモリさんや渡辺直美さんなど、ゆかりのある著名人たちからのメッセージ動画が映し出されました。
その後、アルタの末広泰之店長が「45年間支えてくれたお客様に感謝します」と感謝の言葉を述べました。
そして最後は、「いいとも!」のかけ声とともに幕を下ろし、多くの人の記憶に残るセレモニーとなったようです。
平素より新宿アルタをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
新宿アルタは、2025年2月28日(金)の営業をもちまして、閉店させていただきました。これからも、いい友で。 pic.twitter.com/4LvHK9BgEZ
— アルタ公式 (@ikebukuro_alta) February 28, 2025
新宿アルタ閉店後の現在(2025年5月)の様子
新宿駅東口の改札を出ると、駅前広場は相変わらず多くの人で混雑しています。
しかし、正面を見上げるとその変化の大きさがすぐに分かりました。
「StudioALTA」のカラフルな看板は完全に外され、何もない状態になっています。
特に新宿駅B13出入口が閉鎖されたシャッター部分は、新宿駅東口の目の前という立地を忘れてしまうほど変わっていました。
(新宿駅B13 出入口閉鎖については記事後編で解説します)

2025年5月1日に閉鎖した「新宿駅B13出入口」
そんな中で印象的だったのは、この日も何人もの人が工事フェンス前で待ち合わせをしている姿です。
長年「アルタ前」が待ち合わせの定番スポットだった習慣は、建物が閉店した今でも続いているようです。
地下2階から地上7階という大きな建物だっただけに、静まり返っている光景はやはり寂しく感じます。
新宿東口という好立地にあるビルが機能を停止している様子は、街の変化を実感させるものでした。
アルタの閉店(閉館)理由とは
新宿アルタの閉店には、運営会社である三越伊勢丹ホールディングスの経営戦略の転換が大きく関わっています。
同社は「個客戦略」という新しいマーケティング手法を導入し、これまでの大衆向けアプローチから個別顧客重視の戦略に切り替えました。
具体的には、カード会員やアプリ会員といった「識別個客」の獲得に力を入れており、百貨店事業では実際に成果を上げていると言われています。
ところが、若者向け商業施設であるアルタでは、この顧客囲い込み戦略がうまく機能しなかったようです。
三越伊勢丹側も「施設の特性などから原宿と新宿のアルタは難しい」と公式に発表しています。
さらに深刻だったのが収益面の問題です。
新宿アルタは近年赤字が続いており、売上低迷から収益改善の見通しが立たない状況だったとのことです。
好調な百貨店事業に経営資源を集中させる必要があったため、営業継続は現実的ではなかったと考えられます。
また、建物自体がダイビルの所有で、三越伊勢丹は賃借人の立場だったことも、閉店決断を後押しした要因の一つとされています。
このような経営上の理由による閉店となりましたが、国民的人気番組「笑っていいとも!」の公開生放送スタジオとしての高い知名度、そして45年という長い歴史は他の商業施設では決して代替できない文化的価値があったと言えるでしょう。
なお、新宿アルタの特設サイトでは現在(2025年5月)も思い出投稿が可能で、アルタにゆかりのあるタレントからのメッセージも公開されています。
新宿アルタ特設サイトはこちら
新宿「アルタ」のその後どうなった?閉店から数カ月後の様子や取り壊し状況・跡地がどうなるか現地調査
- 新宿東口から見た「アルタ」のその後
- 新宿アルタの横「新宿駅B13出入口」閉鎖について
- 取り壊し工事の現状と跡地活用についての噂
新宿東口から見た「アルタ」のその後
新宿駅東口の改札を抜けて地上に出ると、かつて多くの人々の待ち合わせ場所として親しまれた新宿アルタの変わり果てた姿が目に飛び込んできます。
最も印象的なのは、長年新宿のシンボルとして愛され続けた「アルタビジョン」の現状です。
以前なら華やかな映像が流れていた大型街頭ビジョンの「アルタビジョン」は、今では何も映し出されることなく、ただ黒い画面のまま静寂を保っています。

新宿駅東口から見た「新宿アルタ」跡地(2025年5月撮影)
新宿駅東口を出て真っ先に目に入るこの光景は、多くの人にとって寂しさを感じさせるものでしょう。
建物全体を見上げると、アルタビジョンの上部にあった広告スペースは骨組みだけの状態になっています。
以前はタマホームや明太子かねふくなどの企業広告が掲げられていた場所が、今では鉄骨の構造だけが剥き出しになっており、時の流れを痛感させられます。
しかし、新宿アルタ前の人通りは閉店後も相変わらず多く、この場所が持つ新宿東口の要所としての役割は変わっていません。
一方で、近くにある「クロス新宿ビジョン」に映し出される3Dの巨大な猫は外国人観光客に大人気で、多くの人がスマートフォンを構えて撮影している光景が見られます。
新しい映像技術による話題性と、長年親しまれてきたアルタビジョンの静寂との対比が、新宿の街の変化を象徴しているようにも感じられました。
新宿通りという交通量の多い大通りに面した立地のため、今後の解体工事も慎重に進められることが予想されます。
大ガードから新宿三丁目交差点まで続くこの重要な動線において、工事は段階的に行われ、街の機能を維持しながら変化していく様子を見守ることになりそうです。

新宿駅東口交差点
新宿アルタの横「新宿駅B13出入口」閉鎖について
新宿アルタの解体工事に伴い、隣接する新宿駅B13出入口も2025年5月1日から閉鎖されています。
この出入口は、JR新宿駅東口や東京メトロ丸ノ内線から地下を通って歌舞伎町方面にアクセスする際に非常に便利な出口でした。
閉鎖期間は約5年半と長期にわたり、2031年頃まで続く予定となっています。
これは解体工事だけでなく、その後の新しい建物建設期間も含んでいるためとのことです。
現地を歩いてみると、この出入口を利用していた人にとって迂回が必要となり、特に雨天時に地下ルートを使いたい場合の不便さは実感できます。
長期間の閉鎖により、利用者の動線が大きく変わることは確実です。

閉鎖した「新宿駅B13出入口」前(2025年5月撮影)
取り壊し工事の現状と跡地活用についての噂
新宿アルタの解体工事は2025年4月25日から本格的に開始されました。
建物を所有するダイビルによると、工期は2026年6月末までの予定となっています。
現在は機材の搬入や準備作業が行われており、看板類の撤去やバリケードの設置が完了している状況です。
跡地の活用については、ダイビル側が「建て替えも含めて検討中」としており、具体的な計画はまだ発表されていません。
新宿駅東口という超一等地に位置するため、新たな商業施設や複合ビルが建設される可能性が高いと考えられます。
新宿エリア全体で進む再開発の流れの中で、この跡地がどのような形で生まれ変わるのか、多くの人が注目しています。
工事期間中は周辺の交通や商業活動にも影響を与えており、新宿の街の変化を象徴する大きなプロジェクトとなっています。
参考記事
東京 新宿アルタ 解体工事始まる 工期来年6月末までの予定(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250425/1000116756.html
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新宿アルタ閉店理由やその後の様子、取り壊しや跡地活用について総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 新宿アルタは2025年2月28日に45年の歴史を終えて閉店した
- 閉店理由は三越伊勢丹の経営戦略変更と収益改善の見込みが立たなかったこと
- 営業最終日には多くの人が集まり「いいとも!」で締めくくるセレモニーが行われた
- 現在は看板が撤去され入口にシャッターが降りている状態である
- アルタが閉店した今も解体工事フェンス前で待ち合わせをする人の姿が見られる
- 解体工事は2025年4月25日から開始され2026年6月末まで続く予定である
- 新宿駅B13出入口は2025年5月1日から約5年半閉鎖される
- B13出入口閉鎖により地下ルート利用者に大きな不便が生じている
- 建物所有者のダイビルは跡地活用を建て替えも含めて検討中である
- 新宿駅東口の一等地のため新たな商業施設建設の可能性が高い
- 工事期間中は周辺交通や商業活動に影響を与えている
- 新宿エリア全体の再開発の一環として注目されている大型プロジェクトである