新橋駅の「烏森口(からすもりぐち)」は、読み間違いやすい名称のひとつです。
漢字の「烏」と「鳥」がよく似ているため、「とりもりぐち」と誤読する人が少なくありません。
本記事では烏森口の正しい読み方や場所、「烏」と「鴉」の漢字の違い、改札名の変更などを詳しく解説します。
また、烏森口周辺の特徴や見どころについても紹介するので、新橋駅を利用する際の参考にしてください。
記事のポイント
- 新橋駅「烏森口」の読み方
- 烏森口の場所と最寄りの改札口
- 烏森口の読みか違いでよくあるケース
- 烏森口周辺のスポット
新橋駅「烏森口」の読み方とは?正しい読み方と烏森口の場所を写真で紹介
- 烏森口の読み方とは?
- 烏森口の場所はどこ?
- 烏森口の読み方で間違えるケース
烏森口の読み方とは?
新橋駅にある「烏森口」は「からすもりぐち」と読みます。
烏と鳥の字が似ているため「とりもりぐち」と誤読されることがあります。
また、読み方がわからないとパソコンやスマートフォンで打ち込む時に困ると思いますが、正しくは烏森口(からすもりぐち)となります。
「烏(カラス)」と「鳥(トリ)」の漢字の違いにはご注意ください。
烏森口の場所はどこ?
烏森口(からすもりぐち)はJR新橋駅の南改札を出て右、烏森神社方面への出口となります。
かつて「烏森改札」と呼ばれていた改札は、現在「南改札」に名称変更されています。
そのため、烏森口から最も近い改札は「南改札」となります。
駅構内の案内板にもそのように表記されているため、待ち合わせの際は「南改札前」や「烏森口の出口付近」と伝えるとスムーズです。
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JR新橋駅南改札
烏森口の読み方で間違えるケース
「烏」という漢字が「鳥(とり)」と似ているため、「とりもりぐち」と誤読する人が多くいます。
また、一般的にカラスはカタカナで書くことの方が多いため、「烏」という感じを忘れてしまって読めないケースもあるようです。
ちなみに「カラス」という字には「烏」と「鴉」の2種類あります。
この2種類の漢字の違いをネットで調べた情報によると興味深い内容でした。
「烏」は象形文字で、もともと「鳥」という漢字にあった目を表す横棒がなくなった形なんだそうです。
カラスは全身が黒く、目がどこにあるかわかりにくいため、このような形になったとされています。
一方、「鴉」という漢字は形声文字で、「鳥」という字に、カラスの鳴き声を表す「牙」という字を組み合わせたもののようです。
このように「烏」はカラスを象徴する文字として使われることが多く、新橋駅の烏森口もこの漢字が採用されています。
しかし、「鳥」との見た目の違いがわずかなため、「とりもりぐち」と誤読する人が少なくありません。
参考記事
「烏」と「鴉」~カラスに2種類の漢字が当てられている理由(ニッポン放送)
新橋駅「烏森口」の読み方と名前の由来とは?構内図を元に場所を解説
- 烏森口という名前の由来
- 構内図を元に烏森口の場所を解説
- 烏森口には何がある?
烏森口という名前の由来
烏森口の名前は、かつてこの地域が「烏の森」と呼ばれていたことに由来するようです。
江戸時代以前、この一帯は松林が広がり、多くのカラスが生息していたことから、「烏の森」と呼ばれるようになったと言われています。
※詳しくは烏森神社HPの「地名の由来」をご覧ください。
その後、明治時代から昭和初期にかけて「烏森町」という町名が使われていましたが、昭和7年に「新橋」に改称されました。
現在「烏森」の名はJR新橋駅の「烏森口」や町会名(新橋二丁目烏森町会)として残されています。
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JR新橋駅:烏森口
構内図を元に烏森口の場所を解説
烏森口はJR新橋駅の南側にあり、最も近い改札は「南改札」です。
下の画像「JR新橋駅構内図」に烏森口の場所を赤いマークで囲ってあります。
改札を出ると、ニュー新橋ビルや飲食店街が広がり、ビジネスマンや観光客にとって便利なエリアとなっています。
また、よく待ち合わせで利用される「SL広場」は北改札付近の日比谷口が一番近い出口です。
烏森口からSL広場に行くにはニュー新橋ビルと駅舎の間にある通りを北へ進むと左側に見えます。
SL広場へのアクセス方法についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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烏森口には何がある?
烏森口周辺には、以下のような施設やスポットがあります。
烏森神社
烏森口を出て徒歩数分の場所にある神社で、江戸時代から続く歴史ある神社です。
必勝祈願や商売繁盛、開運のご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れます。
カラフルな御朱印が有名で、定期的にデザインが変わるため、御朱印集めをしている人にも人気です。
境内はこぢんまりとしていますが、都会の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた雰囲気があります。
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烏森神社
ニュー新橋ビル
新橋駅前にあるレトロな雰囲気の商業ビルで、多くの飲食店やオフィスが入っています。
地下には昔ながらの居酒屋やラーメン店、立ち飲み屋などが並び、サラリーマンの憩いの場として知られています。
また、マッサージ店や占いの店舗もあり、個性的なテナントが多いのが特徴です。
ビル内には昭和レトロな喫茶店もあり、落ち着いた雰囲気でコーヒーを楽しむことができます。
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新橋駅SL広場:ニュー新橋ビル
繁華街(飲み屋街)
新橋駅周辺は「サラリーマンの街」として知られ、特に烏森口周辺には居酒屋や小規模な飲食店が軒を連ねています。
焼き鳥やもつ焼きの専門店、立ち飲みバーなどが多く、仕事帰りの人々で賑わうエリアです。
リーズナブルな価格で楽しめるお店が多いため、観光客にもおすすめです。
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JR新橋駅烏森口:新橋西口通り
烏森口を利用する際は、烏森神社やニュー新橋ビルなど周辺のスポットもぜひチェックしてみてください。
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新橋駅「烏森口」の読み方や場所、名前の由来について総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 新橋駅の「烏森口」の読み方は「からすもりぐち」
- 「烏森口(からすもりぐち)」は「鳥森口(とりもりぐち)」と誤読されやすい
- 「烏」と「鳥」は見た目が似ているため、読み間違いが起こりやすい
- JR新橋駅の旧「烏森改札」は「南改札」に名称変更された
- 「烏」は象形文字で、カラスの目が見えにくいため横棒が省略された
- 「鴉」は形声文字で、カラスの鳴き声を表す「牙」という字が含まれる
- 烏森神社は烏森口からすぐの場所にあり、商売繁盛や必勝祈願で知られる
- 烏森口周辺は繁華街になっており、飲食店が多く立ち並ぶエリア