西新井大師は、東京都足立区にある関東三大厄除大師の一つです。
厄除けや開運祈願の場として、昔から多くの人々に親しまれています。
本記事では、西新井大師で行われる厄除け祈願について、祈願料や所要時間、祈願の種類、参拝の流れを分かりやすくまとめました。
初めての方でも迷わず参拝できるよう、基本情報をしっかり解説しています。
これから参拝を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 西新井大師の歴史や宗派について
- 西新井大師の厄除けの受付時間と申込方法
- 護摩祈願(厄除け)の所要時間や種類と祈願料
- 厄除けの効果や服装のマナー
西新井大師の厄除け料金|護摩祈願の種類やを解説
- 関東三大厄除大師「西新井大師」とは?宗派や歴史を解説
- 西新井大師の厄除け(お護摩祈願)とは?
- 護摩祈願(お焚き上げ)の時間と種類
関東三大厄除大師「西新井大師」とは?宗派や歴史を解説
西新井大師は足立区にある真言宗豊山派の寺院です。
正式名称は「五智山遍照院總持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)」。
創建は天長3年(826年)で、弘法大師(空海)が関東を巡錫した際にこの地を訪れました。
当時、疫病に苦しむ村人たちを救うため、十一面観音像と自身の像を彫って21日間の護摩祈願を行ったのが始まりです。
寺の名前の由来は、弘法大師が祈願を行った枯れ井戸の場所に関係があります。
この井戸がお堂の西側にあったことから「西新井」と呼ばれるようになったと言われています。
現在は「関東三大厄除大師」の一つとして有名です。
特に江戸時代から女性の厄除け祈願所として栄えてきました。
厄除けだけでなく、様々な願いごとの成就や七五三、お子様の初参りなども行っています。
東京都内をはじめ、埼玉や千葉など関東近県からも多くの方が参拝に訪れる人気のお寺となっています。
西新井大師(にしあらいだいし)
- 正式名称: 五智山 遍照院 總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)
- 宗派:真言宗 豊山派
- 住所:〒123-0841 東京都足立区西新井1丁目15-1
- 公式サイト:https://www.nishiaraidaishi.or.jp/
西新井大師の厄除け(お護摩祈願)とは?
西新井大師の厄除けの中心となるのが、「護摩(ごま)」と読むお護摩祈願です。
お護摩とは「物を焼く」という意味で、本尊様の前に護摩壇を置き、特別な薪「護摩木」を焚く神聖な儀式です。
護摩木を焚く炎には、私たちの煩悩を焼き尽くし、清らかな心へと導く力があるとされています。
お護摩祈願では、参拝者が護摩木に自身の名前と願い事を書きます。
この護摩木は井桁(いげた)状に積み上げられ、焚き上げられます。
炎に込められた参拝者の気持ちが、ご本尊様へと届けられるのです。
中でも一番太い護摩木「檀木(だんぎ)」は、最も重要な供物として扱われます。
西新井大師のお護摩祈祷は、特に江戸時代から女性の厄除け祈願所として評判を集めてきました。
現代でも関東三大厄除大師の一つとして多くの参拝者が訪れ、除災招福や開運を願う人々の信仰を集めています。
護摩祈願の様子は【えんてれ】さんのYouTube動画をご覧ください。
厄除け(護摩祈願)の料金
西新井大師の厄除け祈願は、護摩札のサイズによって5種類の料金が設定されています。
最も一般的な5,000円の護摩札は35.5cmのサイズです。
その他、10,000円(44cm)、20,000円(45cm)、30,000円(48.5cm)、50,000円(54.5cm)の5種類から選ぶことができます。
また、交通安全祈願の場合は5000円から20000円、初参り、七五三の祈願料は、5,000円から30,000円の範囲で選択可能です。
護摩木は1本500円で、名前と願い事を書いて奉納することができます。
なお、祈願は予約制ではなく、当日受付での申し込みとなります。
11月末の大掃除の日と12月30日、31日を除き、年中無休で受け付けています。
護摩札のサイズ
- 5000円→35.5cm
- 10000円→44cm
- 20000円→45cm
- 30000円→48.5cm
- 50000円→54.5cm
厄除け(お焚き上げ)の時間や願目の種類
西新井大師の護摩祈願は、参拝者の様々な願いに応えるため、複数の種類が用意されています。
受付時間は2月から12月29日までは午前9時から午後4時30分まで。
ただし、年末の12月30日と31日は護摩祈願を休止となります。
また1月は特別期間となるため、受付時間が変更になります。
参拝前に西新井大師の公式サイトで「お護摩の時間」を確認しておくとよいでしょう。
主な祈願の種類としては、厄年の方のための「厄除け」、家族の平安を願う「家内安全」、商売の発展を願う「商売繁盛」などがあります。
特に人気が高いのは、病気やケガの予防・快復を願う「健康祈願」、運気アップを願う「開運成就」、受験生のための「学業成就」、そして妊婦さんのための「安産祈願」です。
また、車や運転に関する「交通安全」や、職場での事故防止を願う「職場安全」の祈願も行っています。
秋には七五三の特別祈願期間(10月21日~11月21日)が設けられ、「稚児加持」という儀式と共に子どもの健やかな成長を祈願することができます。
どの祈願も、参拝者が護摩木に名前と願い事を書き、それを焚き上げることで仏様に届けられます。
年間を通して多くの方が訪れ、それぞれの願いを込めて祈願を行っています。
※護摩祈願を受けられる際は、受付時間の10分前までに手続きを済ませる必要があります。
西新井大師:願目の種類
- 厄除け(やくよけ)
- 家内安全(かないあんぜん)
- 商売繁盛(しょうばいはんじょう)
- 方位災難除(ほういさいなんよけ)
- 災難除(さいなんよけ)
- 身体堅固(しんたいけんご)
- 当病平癒(とうびょうへいゆ)
- 身上安全(みのうえあんぜん)
- 開運(かいうん)
- 学業成就(がくぎょうじょうじゅ)
- 心願成就(しんがんじょうじゅ)
- 安産(あんざん)
- 職場安全(しょくばあんぜん)
- 工事安全(こうじあんぜん)
- 御礼(おれい)
- 交通安全・木札、車用
- 初参り(はつまいり)
- 七五三参り(しちごさんまいり)※(10月21日~11月21日)
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西新井大師の厄除け(護摩祈願)料金と受付時間|服装マナー・アクセス方法も紹介
- 護摩祈願の時間と所要時間
- 護摩祈願の料金と申し込み方法
- 厄除けの効果とご利益
- 厄除けの服装マナー
- 付き添いでの参拝について
- 西新井大師の駐車場とアクセス
護摩祈願の受付時間と所要時間
西新井大師のお護摩祈願は通常1日6回行われており、1会は午前9時30分から始まります。
その後、11時、12時30分、14時、15時15分、16時30分と続きます。
所要時間は1回につき約20分程度です。
参加する際は、開始時間の10分前までに受付を済ませましょう。
※12月30日と31日は護摩祈願休止、1月中は時間が通常と異なります。
西新井大師:護摩奉修の時間
1会:9:30
2会:11:00
3会:12:30
4会:14:00
5会:15:15
6会:16:30
※10分前までに受付
護摩祈願申し込みの流れ
1:受付所で「お護摩申込用紙」に記入
- 名前、願目、年齢(数え年)、祈願料などを記入
- 開始10分前までに提出
2:本堂内に入場
- 開始時間前に着席
- 約20分のお護摩を受ける
3:お護摩札の受け取り
- 名前を呼ばれたらお護摩札を受け取る
- 帰宅後は大切な場所(神棚など)に祀る
なお、1月は通常と異なる時間設定となります。参拝前に必ず公式サイトで時間の確認することをおすすめします。
また、年始は特に混雑するため、開始30分前までに受付を済ませてください。(公式サイトの案内より)
厄除けの効果とご利益
西新井大師は、弘法大師が疫病に苦しむ村人たちを救うため21日間の祈願を行った場所です。
創建以来、特に江戸時代からは女性の厄除け祈願所として広く知られてきました。
境内には様々なご利益のあるスポットがあります。
本堂の十一面観音は「病気にかからない」という利益があり、年間を通じた健康祈願に効果があるとされています。
また、商売繁盛や出世を願う方には本堂右奥の出世稲荷が人気です。
ユニークなのが「塩地蔵」で、いぼ取りなどの効果があるとされ、塩を患部に擦り込んで効果があった際は倍の塩を返すという風習が残っています。
厄除けの服装マナー
西新井大師の厄除け祈願は、特別な服装規定はなく普段着でも参拝できます。
ただし、神聖な場所での祈願となるため、ある程度フォーマルな服装が望ましいでしょう。
具体的には、ジーンズなども可能ですが、過度な肌の露出(ノースリーブやミニスカート)や派手な色使いは避けることをおすすめします。
ちなみに私の家族が護摩祈願を受けた時、他の方は普段着(ジーンズなど)でカジュアルな服装の人が多かったです。
また、本堂で靴を脱ぐ際のことを考え、サンダルではなく靴下やストッキングを着用するのがマナーです。
服装マナーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。
厄除け・厄払いの服装マナーは?男女別の注意点・理想の服装を解説
(マイナビウーマン)
厄除けの付き添いは可能?
厄除け(護摩祈願)は、祈願を受ける本人だけでなく、付き添いの家族も一緒に参列することができるようです。
ただ、付き添いの家族と一緒に参列できるかどうかは、当日の混雑状況などにより異なることがありますので、受付で確認するのがよいでしょう。
また、20分程度の祈願時間中は、境内を散策するのもおすすめです。
境内には見どころが多いため、待ち時間も有意義に過ごせるでしょう。
車椅子での参拝にも対応しており、本堂北側のエレベーターを利用して2階の表参拝所まで上がることができます。
エレベーターは通常、午前9時から午後4時30分まで利用可能です。
ただし、正月は非常に混雑するため、車椅子での参拝は避けたほうが無難です。(※付き添いの方は必須となります)
西新井大師の駐車場とアクセス
西新井大師には一般車用の駐車場がありません。
訪問の際は公共交通機関の利用をおすすめします。
特に正月や節分などの繁忙期は、駅やバス停の混雑が予想されるため、時間に余裕を持ってお出かけください。
また、路上駐車は近隣住民への迷惑となるため、必ずパーキングに停めるようにしましょう。
年末年始から2月にかけて西新井大師周辺のコインパーキングは料金が変わりますので注意が必要です。
最寄り駅は、東武大師線の大師前駅で、徒歩約5分で到着します。
さらに、日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅からも徒歩15~20分でアクセス可能です。
バスでは、池袋駅や王子駅からの便がありますが、混雑が予想されるため、時間に余裕を持って行動することが大切です。
西新井大師の厄除けの料金や護摩祈願の所要時間について総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 西新井大師は関東三大厄除大師の一つとして有名
- 本堂で護摩祈願が行われ、参拝者の願い事が仏に届けられるとされる
- 護摩祈願の受付時間は2月~12月29日が9:00~16:30、年末年始は特別スケジュール
- 主な祈願の種類は厄除け、家内安全、商売繁盛、健康祈願など
- 年間を通じて特別な祈願期間があり、秋には七五三特別祈願が行われる
- 護摩祈願の参加は受付所で手続きを行い、所要時間は約20分
- 護摩札は料金によりサイズが異なり、5種類から選択可能
- 西新井大師には一般車の駐車場がなく、公共交通機関でのアクセスが推奨される
- 最寄り駅は東武大師線「大師前駅」から徒歩5分
- 境内は車椅子対応で、エレベーターを利用可能