小江戸川越のシンボルである「時の鐘」。
今回、私は川越を訪れ、午後3時に時の鐘が鳴る様子を実際に見てきました。
この体験談を元に、時の鐘が鳴る時間や鐘を打つ回数、さらに「かねつき通り」の魅力を詳しく解説します。
この記事を読んで、川越観光をより楽しむためのヒントを見つけていただけると幸いです。
記事のポイント
- 時の鐘が鳴る時間帯
- 鐘を鳴らすのは誰か
- かねつき通りの見どころ
- 時の鐘が鳴る回数
時の鐘が鳴る時間と「かねつき通り」の見どころ
- 時の鐘が鳴る時間は何時?
- 時の鐘を鳴らすのは誰?
- 時の鐘がある「かねつき通り」の見どころ
時の鐘が鳴る時間は何時?
小江戸川越のシンボル「時の鐘」は、1日4回、街に時を伝えています。
鐘が鳴るのは、早朝の午前6時、正午、午後の3時、そして夕暮れ時の午後6時です。
それぞれの時間帯で、街の表情も少しずつ変わります。
朝の6時には、静かな街が目覚める時間。
正午には、賑わう商店街に響く昼の合図。
午後3時には、蔵造りの町並みを歩く観光客の休憩時間を知らせ、午後6時には1日の終わりを告げます。
時の鐘が鳴る時間
- 午前6時(06:00)
- 正午 (12:00)
- 午後3時(15:00)
- 午後6時(18:00)
1日合計4回鳴ります。
かつて江戸時代には「不定時法」という、現代とは異なる時刻制度で鐘を鳴らしていましたが、明治6年(1873年)に今の時間制度に変わりました。
その澄んだ響きは、平成8年に環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれました。
実際に時の鐘が鳴るシーンを撮った動画は記事後半でご紹介します。
時の鐘を鳴らすのは誰?
時の鐘を鳴らしているのは誰か気になりませんか?
実は、昭和50年(1975年)から時の鐘は自動鐘打機によって鳴らされています。
この自動鐘打機は、川越市文化財保護協会から寄贈されたもので、それ以来毎日欠かさず4回の時を告げ続けています。
私は当初、時の鐘守のような方が手作業で鐘を鳴らしているのだろうと想像していました。
江戸時代からの伝統が続いているようなイメージを持っていたからです。
しかし、実際には突き棒が自動で動き、決まった時間に鐘を打つ仕組みになっているのです。
現在の自動鐘打機は、午前6時、正午(12時)、午後3時、午後6時という4つの時間帯に正確に作動します。
ただ、疑問が一つあります。
昭和50年に自動鐘打機が設置される前は、どのように時を告げていたのでしょうか。
人が手動で鳴らしていたのか、それともしばらくの間鐘が止まっていた時期があったのか。
川越市のホームページを確認しましたが、この期間についての記録は見つかりませんでした。
次回川越を訪れた際には、観光案内所でその辺りの歴史について聞いてみたいと思います。
時の鐘の歴史には、まだ知られていない興味深いエピソードが眠っているかもしれませんね。
時の鐘がある「かねつき通り」の見どころ
蔵造りの町並みから一本小道に入ったかねつき通りは、時の鐘と共に江戸の趣と現代的な魅力が調和した通りです。
通りには伝統的な蔵造りの建物を活かしたスターバックスコーヒーがあります。
店内には川越唐桟を使ったベンチシートや中庭、テラス席が設けられ、時の鐘の音色とともにコーヒーを楽しめます。
川越の名物「さつまいも」を楽しむなら、小江戸おさつ庵がおすすめです。
江戸時代から続く川越の特産品を、現代風にアレンジした塩味のおさつちっぷは、10種類のソースで楽しめる人気メニュー。
また、菓匠右門では、着色料を使わない自然な紫芋ソフトクリームを味わえます。
通りには手作りアクセサリーショップの「glänta kawagoe」や、豆腐の老舗「近江屋長兵衛商店」など、個性的な店舗が並びます。
かねつき通りの魅力は、歴史的建造物と現代的な店舗が見事に融合していること。
小道ならではの落ち着いた雰囲気の中、食べ歩きを楽しんだり、カフェでくつろいだりと、江戸の面影を感じながら現代の川越を楽しむことができます。
時の鐘が鳴る時間と回数を調査|おすすめの時間帯と見どころを紹介
- 実際に午後3時に時の鐘に行ってみたら
- 時の鐘が鳴る回数は何回?
- 時の鐘の見どころとオススメの時間帯
実際に午後3時に時の鐘に行ってみたら
平日の午後3時、時の鐘の鳴る様子を観察するため現地を訪れました。
午後2時半頃まで菓子屋横丁付近にいたため急いで時の鐘に向かいましたが、すでに多くの観光客が集まっていました。
平日にもかかわらずこの人の多さなので、休日はさらに混雑が予想されますね。
時の鐘の近くまで行けなかったものの、少し離れた場所からでも自動鐘打機が動く様子をはっきりと確認することができました。(ちなみに私の視力は1.5です)
機械式なので、正確に午後3時になった瞬間に鐘が鳴り始めます。
しかし、時の鐘と同時に川越市の町内放送が流れてしまい、少し残念でした。
時の鐘の鳴る瞬間を間近でじっくり見学したい方には、15分以上前から待機することをおすすめします。
観光客に人気のスポットなので、良い場所で見学するためには早めの到着が必須です。
時の鐘が鳴る回数は何回?
個人的に一番気になっていたのは「時の鐘は何回鳴るのか」です。
今回私は実際に鐘が鳴る回数(打つ回数)確認してきました。
午後3時に時の鐘を見学したのですが、「3時だから3回鳴るのかな」「1回だけ大きく鳴らすのかな」と予想していました。
しかし、答えは予想以上で、合計7回も鐘が鳴りました。
カメラ撮影をしていましたが、鐘が鳴り終わるまで構えていた腕がプルプル振るえて疲れてしまうほどの長さでした。
昭和50年に設置された自動鐘打機によって鳴らしているため、この7回という回数は決められた設定なのかもしれません。
今回の調査では午後3時の鐘の回数となります。
朝6時・昼12時・夕方午後6時の回数については確認できませんでした。
気になる方は、観光案内所で他の時間帯の鐘を打つ回数について聞いてみてください。
(私は次の川越観光の際には案内所で聞いてみる予定です)
ちなみに午後3時「時の鐘」が鳴るシーンは撮った動画はこちらです。
【1時間13分】あたりからです。チャプターが付いています。
時の鐘の見どころとオススメの時間帯
時の鐘の見どころは、やはりその歴史にあります。
江戸時代から何度も火災で焼失しながらも、川越の人々によって再建され続けてきました。
現在の鐘楼は、明治26年の川越大火後に建て直された4代目で、町の3分の1が焼失した中、商人たちが自らの店よりも先に再建したと言われています。
このような背景を知ってから聞く鐘の音は、単なる時を告げる音以上に、川越の歴史や人々の絆を感じるものとなるでしょう。
また、時の鐘を訪れる時間帯は、目的に応じて選ぶと良いでしょう。
鐘の音をじっくり楽しみたい方には、朝6時がおすすめです。
この時間帯は人も少なく、静かな蔵の街を散策できます。
ただし、この時間帯はお店がまだ開いていないため、食べ歩きはできません。
(川越観光が食べ歩きがメインの方には、あまり向かないかもしれません。)
意外な穴場は正午です。
川越の人気店、特にうなぎ屋や寿司屋は行列ができる時間帯です。
みんなが昼食をとる間、時の鐘周辺は比較的空いている可能性があります。
一方、午後3時には平日でも観光客が多く、外国人の団体もよく見かけます。
夕方6時は鐘自体は暗くて見えにくいものの、江戸時代にタイムスリップしたような趣ある雰囲気を楽しめます。
結論、私のように混雑を避けたい方は、朝6時か夕方6時が最適です。
特に宿泊している方や早朝に訪れられる方は、朝一番の鐘の音と共に一日をスタートするのも、素敵な思い出になるでしょう。
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時の鐘の鳴る時間や回数と見どころについて総括
以下、この記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 時の鐘は1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)に鳴る
- 昭和50年から自動鐘打機で鐘が鳴らされている
- 時の鐘の歴史は江戸時代にさかのぼり、度重なる火災で再建されてきた
- 現在の鐘楼は明治26年の川越大火後に再建された4代目
- 平成8年に「残したい日本の音風景100選」に選ばれた
- 朝6時の鐘の音は静かな街並みで楽しめるが、お店はまだ開いていない
- 正午は比較的空いており、鐘の音をゆっくり楽しめる可能性がある
- 午後3時は観光客が多く、賑わいを感じる時間帯
- 午後6時は江戸時代の雰囲気を感じられるが、鐘は暗くて見えにくい
- 混雑を避けたい場合は、朝6時か夕方6時の訪問がおすすめ