「春日部大凧あげ祭り」が2025年(令和7年)5月3日・5日に開催されます。
日本一の大きさを誇る百畳敷の大凧が江戸川河川敷を舞台に空高く舞い上がる様子は圧巻です。
今年は春日部市と旧庄和町の合併20周年という記念すべき年として特別企画も予定されています。
江戸時代から続く伝統行事の歴史、会場へのアクセス方法、駐車場情報、見どころなど、祭りを楽しむために必要な情報をご紹介します。
養蚕の豊凶占いから始まり、今や春日部を代表する文化行事となった庄和地区の伝統「大凧あげ祭り」の魅力をお届けします。
記事のポイント
- 春日部大凧あげ祭り2025の開催日と時間
- 大凧あげ祭りの見どころとイベント内容
- 大凧あげ祭りの会場や駐車場・駅からのアクセス方法
- 春日部市庄和地区(西宝珠花)の大凧の歴史
春日部大凧あげ祭り2025の開催日時や会場・アクセス方法を解説|日本一の大凧の歴史と見どころ
- 春日部大凧あげ祭り2025の開催日とスケジュール
- 春日部大凧あげ祭りの会場とアクセス方法
- 日本一の大凧「春日部大凧あげ祭り」の歴史
- 大凧あげ祭りの見どころ
春日部大凧あげ祭り2025の開催日とスケジュール
令和7年(2025年)5月3日(祝日)と5日(祝日)に江戸川河川敷で開催される春日部大凧あげ祭り。
今年は春日部市と旧庄和町の合併20周年という記念すべき年として、特別企画も予定されています。
両日とも雨天中止となった場合は、6日(振替休日)に延期となります。
春日部大凧あげ祭りの会場とアクセス方法
会場は春日部市西宝珠花地先の江戸川河川敷(宝珠花橋下流)です。
無料駐車場が5カ所(約1,500台分)のに設置されますが、当日は非常に混雑することが予想されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。
公共交通機関を利用する場合は以下の方法があります。
会場へのアクセス方法(バス利用)
【臨時直通バス】
東武アーバンパークライン南桜井駅北口から約15分
(始発8:30、最終16:00)
【路線バス1】
東武スカイツリーライン春日部駅東口から朝日バス「関宿中央ターミナル行」
または「関宿はやま工業団地行」で約35分(「大凧公園入口」バス停下車)
【路線バス2】
東武スカイツリーライン東武動物公園駅東口から朝日バス「関宿中央ターミナル行」で約30分
(「大凧公園前」バス停下車)
日本一の大凧「春日部大凧あげ祭り」の歴史
春日部大凧あげ祭りの起源は江戸時代後期にまで遡ります。
天保12年(1841年)、出羽国(現在の山形県)の僧侶・浄信が宝珠花の小流寺(現在の春日部市西宝珠花)に滞在した際、養蚕の豊凶占いとして凧揚げを伝えたことが始まりとされています。
「繭の値段が上がる」と「凧が上がる」をかけた言葉遊びから生まれた文化です。
当時の宝珠花地域は江戸への舟運交通の要所として栄えており、人寄せのために始まった凧揚げは次第に端午の節句の行事として、男子誕生を祝う儀式へと発展しました。
明治時代に入ると凧のサイズも徐々に大型化し、現在の大きさになったのは明治中期頃からです。
2005年(平成17年)10月1日に春日部市と合併した旧庄和町の伝統文化として、大凧は大切に受け継がれてきました。
国道16号沿いの「金崎交差点」付近の庄和総合公園には百畳敷きの大凧(原寸大)のオブジェが設置されており、地域のシンボルとなっています。
また、2024年8月には旧・宝珠花小学校を改修した「大凧文化交流センター(ハルカイト)」が開館し、以前「大凧会館」で展示されていた日本各地や世界各国の凧が移設され、新たな文化発信拠点となっています。

歴史ある西宝珠花地区の街並み
大凧あげ祭りの見どころ
春日部大凧あげ祭りの最大の見どころは、何と言っても「百畳敷の大凧」です。
和紙と竹で3カ月もかけて春日部市の「庄和大凧文化保存会」会員によって丹精込めて作られるこの大凧は、圧倒的なサイズを誇ります。
大凧・小凧サイズ
- 大凧:縦15メートル、横11メートル、重さ約800キログラム
- 小凧:縦6メートル、横4メートル、重さ約150キログラム
祭り当日は、まず初節句を迎える子どもたちの健康と幸福な成長を願う儀式が行われ、その後、上若組と下若組それぞれの大凧が揚げられます。
大凧を揚げるのは百数十人の力が必要で、10万人以上の見物客が見守る中、大凧が空へ舞い上がる様子は圧巻です。
2025年は春日部市市制施行20周年を記念した企画イベントも実施されます。
- ビッグカイト飛揚:くじら凧などの特大凧の飛揚(両日とも午前10時~午後1時)
- 春日部オリジナル凧あげ大会:市民参加型の凧あげイベント
また、会場では多数の模擬店(屋台)も出店され、大凧の迫力と祭りの雰囲気を同時に楽しむことができます。
以下、春日部市公式YouTubeチャンネルが公開している【大凧あげ祭り】の様子です。
春日部大凧あげ祭り2025開催時間や会場までのアクセス方法を写真解説|庄和の伝統と日本一の大凧の歴史紹介
- 大凧あげ祭り2025開催日時と会場までのアクセス方法
- 大凧あげ祭りの駐車場情報
- 東武線「南桜井駅」からバスで行く方法
- 旧庄和町の伝統文化・日本一の大凧の歴史
大凧あげ祭り2025開催日時と会場までのアクセス方法
2025年(令和7年)の春日部大凧あげ祭りの開催日時は以下の通りです。
春日部大凧あげ祭り:スケジュール
【小凧飛揚】
5月3日(祝日)・5日(祝日)
時間:午後1時~午後5時
【大凧飛揚】
5月3日(祝日)・5日(祝日)
時間:午後2時~午後5時
【模擬店】
5月3日(祝日)・5日(祝日)
時間:午前9時~午後5時
【初節句のお祝い】
5月3日(祝日)
時間:午前11時~
【ビッグカイト飛揚】
5月3日(祝日)・5日(祝日)
時間:午前10時~午後1時
【みんなで祝おう 春日部オリジナル凧あげ大会】
5月5日(祝日)
時間:午前9時~午前11時
※雨天の場合、5日(祝日)に延期、両日雨天中止の場合6日(休日)に延期
大凧あげ祭りの会場は春日部市の北東部、江戸川河川敷(西宝珠花地区)に位置しています。
県道西宝珠花春日部線を北上すると杉戸町に、さらに宝珠花橋を渡ると千葉県野田市(旧関宿町)に至る場所で、春日部市の中心部からはやや離れています。
車で来場する場合は、周辺道路の混雑が予想されるため、早めの行動をお勧めします。
公式情報によると約1,500台分の無料駐車場がありますが、周辺にはコインパーキングがほとんどないため注意が必要です。
公共交通機関の利用が最も便利で、東武鉄道「春日部駅」東口からの朝日バスか、東武アーバンパークライン「南桜井駅」北口からの臨時直通バスを利用するとスムーズに会場へアクセスできます。

大凧あげ祭りの会場(準備中)
大凧あげ祭りの駐車場情報
大凧あげ祭りの駐車場は数に限りがあり、満車の場合は駐車できないことがあります。
周辺にはコインパーキングがほとんどなく、近隣商業施設への無断駐車や路上駐車は厳禁です。
大凧あげ祭りの駐車場情報は以下の公式サイトの情報をご確認ください。
下の写真は大凧あげ祭り会場の駐車場うちの2ヵ所の写真(入口)です。

大凧あげ祭り:下流駐車場(約500台)

大凧あげ祭り:大凧公園駐車場(30台)
東武線「南桜井駅」からバスで行く方法
東武アーバンパークライン(野田線)南桜井駅から大凧あげ祭り会場まで臨時直通バスが運行されます。
所要時間は約15分で、始発は8:30、最終便は会場発17:30(南桜井駅北口発の最終便は16:00)となっています。
臨時直通バス運賃
- 大人:340円(ICカード可)
- 小学生:170円(ICカード可)
- 障がい者:半額(障がい者手帳提示)
- 幼児(1~6歳):同乗者1人につき2人まで無料
- 乳児(0歳):無料
南桜井駅の改札口からバス停までのアクセス方ほは以下の写真をご確認ください。
旧庄和町の伝統文化・日本一の大凧の歴史
江戸時代後期に養蚕の豊凶占いとして始まった庄和の大凧揚げは、代々受け継がれる貴重な文化遺産です。
「繭の値段が上がる」と「凧が上がる」の語呂合わせから生まれたこの伝統は、やがて端午の節句に男児の誕生を祝う行事へと発展しました。
2005年に春日部市と合併した旧庄和町では、地域のシンボルとして大凧を大切に守り続けています。
庄和総合公園には原寸大の百畳敷き大凧のオブジェが設置され、国道4号沿いの「道の駅庄和」でも小凧が展示されており、訪れる人々に庄和の伝統文化をアピールしています。
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平成元年からスタートした「大凧マラソン」は毎年盛況で、日本一の大凧を全国に広める重要なイベントとなっています。
また、臨時直通バスの発着地点である南桜井駅は旧庄和町の玄関口として、かつてズム時計の工場があった歴史を伝えるΦ500電池式電波時計塔が駅北口ロータリーに設置されています。
春日部市が「クレヨンしんちゃん」で全国的な知名度を得ている一方、イオンモール春日部ではクレヨンしんちゃんと大凧祭りのポスターが共に掲示されるなど、庄和の大凧文化も春日部市の新たな文化的顔として情報発信されています。
旧庄和町の魂とも言える「日本一の大凧」が、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。
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春日部大凧あげ祭り2025の開催日・場所・歴史・見どころ・アクセス方法について総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 春日部大凧あげ祭りは令和7年(2025年)5月3日と5日に江戸川河川敷で開催
- 両日とも雨天中止の場合は6日(振替休日)に延期となる
- 2025年は春日部市と旧庄和町の合併20周年の記念年である
- 会場は春日部市西宝珠花地先の江戸川河川敷(宝珠花橋下流)
- 交通手段は車の場合、駐車場は混雑するため臨時直通バス、路線バスなど公共交通機関が推奨される
- 大凧のサイズは縦15メートル、横11メートル、重さ約800キログラム
- 大凧は春日部市「庄和大凧文化保存会」の会員によって和紙と竹で3カ月かけて作られる
- 江戸時代後期の養蚕の豊凶占いが起源で、「繭の値段が上がる」と「凧が上がる」の語呂合わせから始まった
- 祭りでは初節句を迎える子どもたちの健康と成長を祝う儀式も行われる
- 2024年8月に「大凧文化交流センター(ハルカイト)」が開館し、凧の展示施設となっている
- 記念イベントとして「ビッグカイト飛揚」や「春日部オリジナル凧あげ大会」が実施される
- 旧庄和町の伝統文化として、大凧は地域のシンボルおよびアイデンティティとして大切に受け継がれている