2023年11月24日にOPENした麻布台ヒルズは「ヒルズの未来形」として注目を集めていますが、実際の賑わいはどうなのでしょうか。
特に週末の様子が気になる人も多いはず。
今回は、土曜日に訪れたリアルな様子をお伝えします。
YouTubeなどSNSでは「ガラガラ」「閑散」といった噂を目にしますが、本当にそうなのか?
中央広場や商業エリアの雰囲気、来場者の多さなどを詳しく紹介します。
麻布台ヒルズの現状が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 麻布台ヒルズは本当にガラガラなのか
- 麻布台ヒルズの総工費や地域の歴
- 日本一の高さの森ビルJPタワーの展望台
- 麻布台ヒルズのアクセス方法
麻布台ヒルズは土日でもガラガラなのか?人がいなくて閑散としている噂の真相を現地調査
- 麻布台ヒルズは土日でもガラガラなのが現地調査
- 現地の様子を写真で紹介|土曜日の麻布台ヒルズの様子
- なぜ「廃墟化」や「失敗」などと言われているのか
- 麻布台ヒルズの現状の課題と今後の展開
- 麻布台ヒルズには元々何があった?
- 麻布台ヒルズの総工費(開発費)はいくら?
麻布台ヒルズは土日でもガラガラなのが現地調査
YouTubeなどで麻布台ヒルズが「ガラガラ」や「廃墟化」していると話題になっています。
2023年11月24日の開業から1年ほどで、「失敗」といった声も聞かれるようになりました。
そこで実際に現地を訪れ、噂の真相を調査しました。
結論から言うと、「ガラガラではなく、むしろ混雑しているエリアもある」というのが率直な感想です。
訪問日は土曜日だったということもあり、多くの人で賑わっていました。
(SNSでは休日でもガラガラだという声が上がっていましたが...)
麻布台ヒルズはインバウンド需要を意識した施設とされており、確かに外国人観光客も多く見かけました。
しかし、飲食店やショッピングエリアでは日本人客が多く、個人的には世間で言われているほど「ガラガラ」とは感じませんでした。
むしろフロアによっては混雑している様子が見受けられました。
ただ、あくまで個人的な感想であり、東京の都心部に住んでいる方にとってはこの程度だとガラガラだと思われるかもしれません。
※YouTubeのコメントで「東京ではこれをガラガラだという」とのコメントをいただきましたので追記させていただきました。
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麻布台ヒルズ:土曜日の様子
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麻布台ヒルズ前:桜田通り(土曜日の様子)
現地の様子を写真で紹介|土曜日の麻布台ヒルズの様子
この章では麻布台ヒルズの土曜日の様子をエリアごとに写真でご紹介します。
ネット上で「ガラガラ」だと言われていますが、実際どれくらい閑散としているのでしょうか。
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麻布台ヒルズ:セントラルウォーク(地下通路)
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麻布台ヒルズ:タワープラザB1
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麻布台ヒルズ:タワープラザ2F
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麻布台ヒルズ:森JPタワー
なぜ「廃墟化」や「失敗」などと言われているのか
土曜日はそこそこ混雑しているように見える麻布台ヒルズですが、一部では「廃墟化」や「失敗」といった意見も見られます。
このような情報の発信源は、主にYouTubeやInstagramなどのSNSと考えられます。
特に、平日に撮影されたYouTube動画では、人が少なく閑散とした印象を受けるものも多いです。
こうした動画は再生数が伸びやすく、「廃墟化」や「失敗」といったセンセーショナルなワードが注目を集める傾向があります。
Instagramなどでも、平日の麻布台ヒルズの様子を投稿するユーザーが見られます。
ただ、神谷町で働く知人によると、「平日でもランチタイムには行列ができる店もある」とのことでした。
SNSの情報だけでなく、実際に足を運んでみることで、異なる印象を持つかもしれません。
ほぼノーカットで麻布台ヒルズを散歩した動画をYouTubeで公開しています。
動画の方が見やすい方は下のリンクから動画をご覧ください。
麻布台ヒルズの現状の課題と今後の展開
麻布台ヒルズは「ガラガラ」や「廃墟化」といった声がある一方で、どのような課題を抱えているのでしょうか。
特に指摘されているのは集客力の問題です。
しかし、これはターゲット層に適したアプローチができるかどうかが鍵になります。
実際に訪れてみると、麻布台ヒルズには高級ブランドが多く並び、雑貨や食品もハイクラスなものばかりでした。
イオンモールのような大衆向け商業施設ではなく、港区の富裕層が日常的に利用する場所として設計されていると考えれば、必ずしも「人が多くなければならない」わけではないのかもしれません。
一方で、インバウンド需要という観点では、集客の課題も指摘されています。
銀座や新宿、渋谷と比べると観光客が訪れにくい立地であるのは確かです。
しかし、実際には東京タワーを訪れた後に麻布台ヒルズへ流れる外国人観光客も見られました。
さらに、今後エリア内にラグジュアリーホテルなどがさらに増えれば、富裕層の宿泊者が増え、麻布台ヒルズの集客にも寄与する可能性があります。
森ビルは長期的な視点でエリアを開発しており、今後ますます活気のあるエリアになる可能性が高いでしょう。
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桜麻通り:麻布台ヒルズ
麻布台ヒルズには元々何があった?
麻布台ヒルズが開発される以前、このエリアには何があったのでしょうか。気になる人も多いかもしれません。
これだけ広大なエリアの開発には、長い歳月がかかっています。
元々この地域は、高台と谷地が入り組んだ高低差の大きい地形でした。
実際に歩いたことがありますが、ここは「我善坊谷(がぜんぼうだに)」と呼ばれていた場所で、高低差のあるエリアに木造住宅が立ち並んでいました。
YouTubeで検索すると、街歩き動画を発信するチャンネルなどで「我善坊谷」と呼ばれたこのエリアの過去の様子を見ることができます。
森ビルは2019年の着工までに、約35年の歳月をかけて森ビルは土地所有者約300人と交渉を進めてきたとされています。
麻布台の歴史については「TRAVEL QUEST」さんの以下の記事がとても参考になります。
麻布台ヒルズの総工費(開発費)はいくら?
麻布台ヒルズの総事業費は約6400億円とされており、これは森ビルが過去に手掛けたプロジェクトの中でも最大規模です。
六本木ヒルズの約2700億円と比較すると、2倍以上の投資が行われています。
また、麻布台ヒルズ森JPタワーは高さ約330メートルで、日本一の高さを誇ります。
敷地の約3分の1(約2.4ヘクタール)が緑化されており、「立体緑園都市」として森ビルの理想的な都市モデルのひとつとされています。
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桜田通り:麻布台ヒルズ
麻布台ヒルズには何がある?ガラガラで閑散としている噂とは違う麻布台ヒルズの見どころを写真で解説
- 麻布台ヒルズの見どころ
- 麻布台ヒルズのフロアマップ
- 麻布台ヒルズの展望台とは?
- 麻布台ヒルズのアクセス方法
麻布台ヒルズの見どころ
麻布台ヒルズには数多くの見どころがあります。
人それぞれに求めるものが異なると考えられますが、個人的に最も魅力を感じたのは、緑豊かでゆったりとした雰囲気の「中央広場」です。
森ビルが「ヒルズの未来形」と位置づけている理由が、なんとなく理解できる気がします。
都心の一等地にありながら、高層ビルに囲まれつつも、緑に包まれた落ち着いた空間を楽しめる素晴らしい場所でした。
ネット上で「廃墟化している」との言葉を目にしていたため、余計にそう感じたのかもしれませんが...
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麻布台ヒルズ:中央広場
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中央広場:麻布台ヒルズアリーナ
さらに、ガーデンプラザには多彩なブランドショップが並び、タワープラザにはカフェやファッション雑貨、書店などがあり、商業施設として非常に充実しています。
ただし、高級ブランド商品や飲食店、ファッション雑貨、食料品など一般的に高価格帯であるため、私のような一般庶民にはなかなか手が出しづらいというのも事実です。
また、外国人観光客にも人気のあるチームラボのデジタルアートミュージアムも、見逃せないポイントの一つです。
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デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
(麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1i)
麻布台ヒルズのフロアマップ
麻布台ヒルズは大きく分けて、ガーデンプラザ、タワープラザ、レジデンスに3つのエリアに分かれています。
神谷町駅側にガーデンプラザがあり、タワープラザまで地下通路で繋がっています。
地上にはガーデンプラザとタワープラザの間に中央広場があります。
麻布台ヒルズの展望台とは?
森JPタワーの33Fには展望フロアがあり、東京の街並みを一望できることからとても人気があります。
以前は、一般にも無料公開されていましたが、現在は以下の方のみ入館が可能になっています。
❶麻布台ヒルズ 森JPタワー オフィステナント入居者およびその関係者
❷Hills House Azabudai利用者
- Dining 33 利用のお客様
- Sky Room Cafe & Bar 利用のお客様
- Dining 33 pâtisserie à la maison 購入のお客様
- Hills House メンバー及びそのゲストの方
※麻布台ヒルズHPから引用
詳しくは麻布台ヒルズ公式HP「33階・34階スカイロビー 運用変更のお知らせ」をご確認ください。
公式サイト:https://www.hillshouse.jp/news/20240327113059
展望台の一般公開が終了してしまい、残念ですが「Hills House Sky Room Cafe & Bar」を利用でスカイロビーへ入館できます。
気になる方はぜひメニュー表を見てから行ってみてはいかがでしょうか。
Hills House Sky Room Cafe & Bar メニュー表
麻布台ヒルズのアクセス方法
麻布台ヒルズのアクセス方法をまとめました。
麻布台ヒルズの最寄り駅は東京メトロ日比谷線「神谷町駅」です。
神谷町駅の5番出口直結なので雨の日もぬれずに麻布台ヒルズへアクセス可能です。
麻布台ヒルズのアクセス方法
電車の場合
- 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」5番出口 直結
- 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」4番出口 徒歩2分
- 都営地下鉄大江戸線「六本木駅」5番出口 徒歩10分
- 都営地下鉄大江戸線 「麻布十番駅」6番口 徒歩10分
バスの場合
都バス渋88系統「麻布台ヒルズ」
都バス渋88系統・橋86系統、浜95系統「虎ノ門五丁目」
ちぃばす麻布東ルート「虎ノ門五丁目」
車の場合
- 利用時間:24時間
- 駐車料金:200円/15分
※ヒルズカードMastercardをお持ちの方は、駐車場料金が毎回1時間サービス
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麻布台ヒルズがガラガラで閑散としている噂の真相について総括
以下、記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 麻布台ヒルズは土曜日に行ったら混雑していた
- 休日の様子は「ガラガラ」「廃墟化」という噂とは異なる
- 飲食店やショッピングエリアは日本人の買い物客が多い
- 平日は落ち着いた雰囲気だが、ランチタイムには行列ができる店もある
- 高級路線の商業施設であり、大衆向けではなく富裕層向けのコンセプトで運営されている
- 東京タワー観光後に訪れる外国人観光客も一定数いる
- 長期的な開発戦略が進行中で、「廃墟化」ではなく今後の発展が見込まれる
- かつては「我善坊谷」と呼ばれ、高低差のある木造住宅地だった
- 開発費は約6400億円で、六本木ヒルズの2倍以上の規模を誇る
- 33階の展望フロアは一般公開を終了し、特定の利用者のみ入場可能となった
- アクセスは東京メトロ日比谷線「神谷町駅」直結、駐車場も完備されている