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東京

【板橋散歩】加賀藩前田家下屋敷跡や弾道検査管の標的を巡る歴史探訪

板橋四丁目の歴史散歩|加賀藩下屋敷跡など

みなさん、こんにちは。

れきちり散歩ブログを運営している森です。

今回のれきちり散歩は【東京都板橋区板橋四丁目・加賀】周辺を巡ります。

このエリアは、江戸時代に加賀藩前田家の下屋敷があった歴史ある場所で、現在でもその名残を感じられる興味深いスポットが点在しています。

今回の散歩は、都営地下鉄三田線の新板橋駅からスタートします。

駅を出てすぐに、江戸時代の大名屋敷の面影を残す加賀公園へと向かいました。

公園内には、戦前の板橋火薬製造所の遺構も残されており、この地域の歴史を物語る場所になっています。

その後、石神井川沿いを歩きながら、加賀緑橋や金沢橋など、加賀藩ゆかりの名前が付いた橋を渡ります。

川沿いの遊歩道は、都会にいることを忘れさせるような静かな空間で、ゆったりとした時間を過ごせます。

最後に、中山道と川越街道の分岐点である平尾追分や、江戸時代から地域の人々に親しまれてきた観明寺を訪れます。

ここでは、江戸の面影を残す門や、都内最古の庚申塔など、貴重な文化財を見学することができます。

それでは、閑静な住宅街の中に江戸時代の面影の残す街「板橋4丁目エリア」をゆっくりと散策していきます。

記事よりも動画の方が見やすい方は是非、以下のリンクからYouTube動画をご覧ください。

街の雰囲気を、映像でお楽しみいただけます。

記事のポイント

  1. 加賀藩前田家下屋敷跡の広大な敷地と江戸時代の面影
  2. 板橋火薬製造所の遺構:弾道検査管の標的と電気軌道跡
  3. 石神井川沿いの自然と歴史:加賀緑橋と金沢橋の由来
  4. 観明寺の歴史と都内最古の庚申塔の文化的価値

板橋散歩|加賀藩前田家下屋敷跡と弾道検査管の標的を巡る歴史探訪(前編)

散歩ルート(前編)

  • 都営地下鉄三田線 新板橋駅
  • 板橋区立加賀公園
  • 加賀藩前田家下屋敷跡
  • 電気軌道(トロッコ)線路敷跡
  • 弾道検査管の標的

都営地下鉄三田線新板橋駅

都営三田線新板橋駅

都営三田線新板橋駅

都営三田線の新板橋駅からは、徒歩圏内にJR埼京線の板橋駅があり、乗り換えで利用する人も多いです。

板橋駅が北区、下板橋駅が豊島区にあるという板橋と名のつく駅が板橋にはないということが有名な話ですが、新板橋駅の住所はしっかり板橋区内にあります。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋1丁目53−17

板橋区立加賀公園

板橋区立加賀公園

板橋区立加賀公園

加賀公園は江戸時代に加賀藩前田家が所有していた広大な下屋敷の跡地です。

さすが加賀百万石といった感じで約21万8千坪の敷地面積を誇っていたと言われています。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目8

加賀藩前田家下屋敷跡

 

加賀藩前田家下屋敷跡

加賀藩前田家下屋敷跡

加賀藩前田家下屋敷(平尾邸)は江戸とその周辺にある全ての大名屋敷の中で、最大の面積だったとのことです。

なぜ前田家の下屋敷なのに平尾邸と呼ばれていたのか、気になりませんか?

私は疑問に思ったので調べてみましたが、その理由は単純なものでした。

平尾というのは地名で現在の板橋区加賀一・二丁目、板橋一・三・四丁目あたりの地域の名前だったそうです。

(現在平尾という地名はなくなっています。)

てっきり平尾という人物が関係していると思っていましたが違ったようです。

加賀藩前田家下屋敷は池泉回遊式の大名庭園として整備され、石神井川の水流を利用した大池や築山、立石、滝などが配されていました。

当時の様子を想像すると、訪れた人々を魅了したに違いない、素晴らしい庭園だったことが目に浮かびます。

ちなみに説明文を読むと加賀藩前田家 は本郷邸(現:東京大学周辺)を上屋敷に、駒込邸を中屋敷(現:本駒込六丁目周辺)に、板橋宿 に面する平尾邸(現:加賀一・ニ丁目、板橋三・四丁目周辺)を下屋敷に定めていたようです。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目8 加賀公園内

電気軌道(トロッコ)線路敷跡

電気軌道(トロッコ)線路敷跡

電気軌道(トロッコ)線路敷跡

戦前の板橋火薬製造所内を走っていた電気軌道(トロッコ)の跡が、現在の加賀公園や野口研究所周辺に残されています。

この軌道は、北区の銃砲製造所や王子の分工場とも繋がり、物資や人員の輸送に重要な役割を果たしました。

明治時代から大正にかけて拡張され、製造所内の主要施設を結ぶ広範な網となっていたようです。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目8 加賀公園内

弾道検査管の標的

弾道検査管の標的

弾道検査管の標的

前述のとおり、戦前はこの場所に板橋火薬製造所(後の東京第二陸軍造兵廠)内の火薬研究所がありました。

加賀公園の築山にあるコンクリート製の構築物が、弾道検査管(爆速測定管)の標的の跡です。ここで弾薬の性能実験などが行われていたようです。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目8 加賀公園内

陸軍板橋火薬製造所跡についてはもっと詳しく知りたい方はこちら(板橋区HP)

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bunka/bunkazi/bunkazai/1004848.html

板橋散歩|加賀藩前田家下屋敷跡と弾道検査管の標的を巡る歴史探訪(後編)

散歩ルート(後編)

  • 加賀緑橋
  • 石神井川
  • やすらぎの水辺
  • 金沢橋
  • 漆坊弁財天
  • 平尾追分
  • 観明寺
  • 観明寺寛文元年庚申塔
  • 加賀藩江戸下屋敷移築門

加賀緑橋

加賀緑橋

加賀緑橋

加賀緑橋は石神井川に架かる橋です。

「加賀」という名前は江戸時代の大名屋敷の名残を感じさせ、この橋は板橋区の歴史と自然を体感できるスポットの一つとなっています。

特に桜の季節には、この橋からの眺めが美しいことで知られています。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目7付近

石神井川

石神井川(板橋区)

石神井川(板橋区)

石神井川は荒川水系の一級河川で、小平市を源流とし、西東京市、練馬区、板橋区を経て北区を流れます。

最終的に北区堀船で隅田川に合流します。

都市部を流れる重要な河川として、1時間あたり75mmの降雨に対応できるよう整備が進められています。

やすらぎの水辺

やすらぎの水辺

やすらぎの水辺

石神井川沿いの歩道にモニュメントが設置されています。

この場所は、都会にいることを忘れさせるような自然豊かな景観が広がり、ウォーキングやジョギングに最適です。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目7付近

金沢橋

金沢橋(板橋区)

金沢橋(板橋区)

金沢橋は加賀公園入口の石神井川に架かる橋です。

「金沢」という名称は、かつてこの地域に加賀藩前田家の江戸下屋敷が存在していたことに由来しています。

橋の周辺には、金沢の名がつく学校や会館があり、板橋区と金沢市の友好関係も深いことから、江戸時代から続く両地域の歴史的なつながりを象徴する場所と言えるでしょう。

【住所】〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目7付近

漆坊弁財天

漆坊弁財天

漆坊弁財天

板橋区の漆坊弁財天は、板橋4丁目の静かな住宅街にある弁財天です。

入り組んだ五差路?六差路?にある三角地帯に位置し、この地域を守る神秘的な場所として感じられます。

石碑を読むと、もともとは加賀藩の江戸下屋敷の敷地にまつられていた弁天様とされ、昭和3年(1928年)のある夜、この土地に住む人が夢を通じて弁天様からのお告げを受け、再び社が設けられたと伝えられています。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋4丁目56−2

平尾追分

平尾追分

平尾追分

平尾追分は、中山道から川越街道が分岐する地点に位置し、かつては「平尾宿」とも呼ばれていました。

日本橋から約7.9kmにあたる「平尾の一里塚」があり、旅人にとって重要な目印でしたが、現在はその跡も含めて残っていません。

追分(おいわけ)とは道が分かれる場所を指す言葉です。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋3丁目1

観明寺

観明寺(板橋区)

観明寺(板橋区)

観明寺は、1338年に創建された真言宗の寺院で、江戸時代から地域の重要な寺院として機能してきました。

明治6年に、住職が成田山から不動尊を勧請し縁日を開いたことで、観明寺は「出世不動」として親しまれるようになりました。

商店街の「板橋宿不動通り商店街」という名称も、この不動尊に由来しています。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋3丁目25−1

観明寺寛文元年庚申塔

観明寺寛文元年庚申塔

観明寺寛文元年庚申塔

観明寺寛文元年庚申塔は、1661年に造立された庚申塔で、板橋区の重要文化財です。

高さ190cmで青面金剛像が刻まれており、都内最古の庚申塔として知られています。

現在は観明寺の境内入り口に設置されています。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋3丁目25−1

板橋区指定有形文化財【庚申塔】※板橋区HPより

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/920/attach_44223_2.pdf

加賀藩江戸下屋敷移築門

加賀藩江戸下屋敷移築門

加賀藩江戸下屋敷移築門

観明寺の赤門は、かつての加賀藩江戸下屋敷から移築されたもので、板橋区の不動通り商店街に位置する貴重な遺構です。

江戸時代末期から明治時代にかけて移築されたとされています。

【住所】〒173-0004 東京都板橋区板橋3丁目25−1

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板橋散歩|加賀藩前田家下屋敷跡と弾道検査管の標的を巡る歴史探訪のまとめ

今回の板橋四丁目・加賀エリアの散歩はいかがでしたか?

江戸時代の大名屋敷の面影や、戦前の軍需工場の遺構、そして現代の街並みが見事に融合した、歴史の重層性を感じられる街歩きになったのではないでしょうか。

板橋区には今回紹介した以外にも、魅力的なスポットがたくさんあります。

おすすめの散歩エリアや訪れてほしい場所があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

みなさんからのフィードバックをもとに、より充実した動画や記事の制作を心がけていきます。

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。

次回は東京のどの街を歩くことになるでしょうか?

それでは、またお会いしましょう。

今回の散歩ルート(まとめ)

  1. 都営地下鉄三田線 新板橋駅
  2. 板橋区立加賀公園
  3. 加賀藩前田家下屋敷跡
  4. 電気軌道(トロッコ)線路敷跡
  5. 弾道検査管の標的
  6. 加賀緑橋
  7. 石神井川
  8. やすらぎの水辺
  9. 金沢橋
  10. 漆坊弁財天
  11. 平尾追分
  12. 観明寺
  13. 観明寺寛文元年庚申塔
  14. 加賀藩江戸下屋敷移築門

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